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夢①
どこかの狭い一室。丁寧に物が整えられた勉強机。シールなんて貼られていない引き出し。青緑色のカラーボックス。埃被った地球儀。遠くから聞こえてくる誰かの声。声が段々大きくなってくる。なんて言ってるのかよく分からない。なんて言ってるのか分からないのに心がどんどんしんどくなってくる。誰だ?こいつは。何を言ってるんだ?声が聞こえなくなった。一通り言い終わったらしい。
声が聞こえなくなると、有線のヘッドホンに手が伸びる。爆音の重低音が聴こえてくる。うるさい。誰かが歌ってるけどこれも誰か分からない。とにかくうるさかった。うるさいのに、両手でヘッドホンを両耳に押さえつける。耳が痛いのに、心が和らいでいくのを感じる。
なんだろう、この情景は。俺の記憶なのだろうか?でも全く思い出せない。でも何故だか、心が痛かった。




