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夢⑥

 目を開けると、見慣れた白い部屋が視界一面に入ってくる。見慣れた家具に、見慣れた鳥籠。そして、見慣れたドア。嫌というほど見た、ドア。

 何度ガチャガチャドアノブを動かしても、びくともしなかったこのドア。

 今なら、開けられる。

 なんとなくそう思いながらドアノブに手をかけると、すんなり捻られ、それは確信に変わった。

 跳ねるような鼓動を押さえながら、ドアを押した。

 何度も見たその女の姿に、嗚咽と共に口から出そうになる心臓を、無理矢理喉元に押し込めた。


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