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勘違いの恋〜数年ぶりに会ったら、ずっと溺愛されてました〜  作者: 漆原 凜


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2/5

理久×紫月

「最近理久くん戻ってきたみたいよ?会った?」


「え?理久が?」


理久と私は家が隣で産まれた時からずっと一緒だった。高校を卒業して理久が他県の大学に進学をしたため私達のお隣は終わった。今24歳なので6年ぶりかな?


「お隣のユミちゃん少し前に体調崩したでしょ?心配だからって帰ってきて一緒に住むんだって。優しい息子を持ってユミちゃんは本当幸せよね。それに比べ紫月は…。」


「あ!いっけない。そろそろ行かないと待ち合わせに遅れちゃう!」


もうっ!紫月ったら!とお母さんは文句を言っているけど、昔っから良く出来る理久と比べ出すと、グチグチと長いので早々に逃げる。


理久帰ってきたんだ。私はずっと理久が好きだった。隣だし振られたら気まずくなってしまうから本人には言えずにいた。あと中学の時に紫月はただの幼馴染だからって、友達に言っているのを聞いたから余計言えなくなった。


高校は別だったけど、たまにお互いの家でご飯を食べたりわりと今まで通りだった。急に理久が大学は他県に行くと言い出すまで。ずっと隣にいるのが当たり前だと思っていた。


理久は昔からとてもモテたけど特定の彼女を作る事は無く、男友達と遊ぶ方が楽しいとずっと言っていた。それでも私とは出かけたりしていたから、すっかり安心してしまっていたけどただの家族みたいな関係だったのだろう。あれから6年会う事は無く、あぁそんな程度だったのかと落ち込む日もあった。実家にはたまに来ていたみたいだけど音沙汰は無く、さすがに6年立つと彼氏だったり色々な事が私にだってあった。理久だって同じはずだ。


お待たせーと待ち合わせ場所に向かうと、今来たとこだよって立ち上がる。彼氏の悠人だ。私の仕事が忙しくて最近会うのが久しぶりで、前より悠人は素っ気なくなっていた。


「別れて欲しい。」


待ち合わせ場所近くのカフェに入って注文して待っている時に悠人に告げられる。は?急に?


「なんで?私何かした?会えないから?」


「好きな子が出来たんだ。家庭的で優しくて癒してくれる子。仕事ばっかりの紫月には疲れたんだ。紫月全然触らせてくれないし。」


「わかった。じゃ今日で終わりね。」


「俺が言う事じゃないけど、紫月が好きなのは誰?俺じゃないよね。今までありがとうな。」


届いたアイスコーヒーを一気に飲み干し悠人は出て行った。わかってる。私はいつも同じ振られ方をしてしまう。忘れた振りをしてもずっと理久がいる。1度振られたら次に行けるのかな?隣が気まずいなら私が家を出るという選択肢もある。今までの蓄えもあるし…。今彼女いるかも知れないし、よし引っ越し準備を進めていく理久に言うチャンスがあれば言う!これでいこう!


「おかえりー。」


は?のんびり私の家で寛いでいる理久がいる。幻かな?無視をして部屋に向かうとついてくる。


「なんでいるの?お母さんは?」


「紫月に会いに来た。何年ぶりだ?変わらないなー。紫乃さんは買い物行くってさっき出かけたよ。」


はぁ…着替えるから下で待っててよって言っても一緒に入ってくる。そういえばこの男いつもこうだった。告白を断念させる最大の要因。着替えてようが平気で入ってくるのだから。


結局今までと変わらないんだな…とりあえず着替えて早く帰らそう。上着を脱いだ所で気配を感じた。理久が真後ろにいて服の裾から手を突っ込んでくる。


「ちょっ!あんた何してるのよ?!」


理久の手を押さえながら振り向くとキスされる。は?どういう事??なんでキスされた?手も止まらないし何?!


「紫月のために戻ってきたのに酷くない?」


「は?ユミちゃんのためでしょ?!」


「それは口実。ユミちゃんには紫月がお嫁に来るから安心してねって言ってあるよ。」


いや本当意味がわからない。またキスしてきて、素肌の背中を撫でてくる。


「昔っから着替えてても気にしてなかったじゃない!だから理久は私に興味無いと思っていたし!」


「ガッツリ見てたけど。無防備だなって思ってた。そんな紫月も可愛いなって。」


「…ガッツリ?」


「うん。最初から最後までずっと見てた。そんなの好きな子が着替えてたら見るに決まってるじゃん。」


え?好きな子?脳内が混乱している。ねえ?もういい?触りたいんだけどって。


「理久は私を好きなの?」


「昔っから好きだけど。久しぶりに会ってもやっぱり好きだなって思ってるよ。」


急に抱き上げられてベッドに押し倒される。紫乃さん帰ってきちゃうから、居たら紫月気になっちゃうでしょ?ってキスされる。反論しようと口を開いたら深く理久が入ってくる。慌てて理久の首を指で突く。理久は咳ながら何?!と焦っている。


「こんな初めては嫌だ。」


涙が止まらない。え?初めてなの?俺の事好きすぎでしょって項垂れている。そのままドサッと理久が私の上に落ちてきて抱きしめられる。


「良い泊まる所予約しようね。いつがいい?いつ休み?」


耳元で囁かれ戸惑う。何故決定事項なのか…明後日と言うと良い笑顔で予約しとくねってキスされる。私は一生理久に翻弄され続けるんだと感じた。


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