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第五十二エピソード:新世界より:

白い箱が開き俺は目を覚ますどうやらナノマシーンで

歳を固定して未来に精神を飛ばす装置だったようだ

逆に精神を過去に送れば精神が過去にゆく

その場合この身体はどうなるのだろうか?

世界線が変わり消滅するのか?不思議な事を

ぶつぶつと呟いてると他の箱が開く皆無事のようだ


「寝過ぎた感じだ、外はどうなってるんだ?」


ボタンを押すとギギギと音を鳴らし開く


周辺には誰もいないいやそれどころか

まるでこの土地自体が廃棄されたような……

おかしいゼン・アークはどうしたんだ?

俺達が実験都市を出ようとした時何かが

視界の端を通るなんだ今の拳大の何かは?


背後から何かが近づいた時それが銃弾で落とされる


「危なかったわね、もう少しで蟲に操られる所だった

まぁ運の良さも世界を救うのには必要なのかしら?」


巨大な剣と銃が一つになった武器を担ぎ

黒い髪赤い目のロングセーラーの女性が建物から

近くに器用に飛び降りる結構高かった筈だが?


「それはその名もそのまま面白みもない名前で

獅子心蟲〈しししんちゅう〉といってね

魔法で操作出来る蟲なんだけど人を乗っ取るのよ

ここにいた兵隊達も操られて殺し合いになり

王はこの土地を放棄して逃げ出した勿論貴方達を

我々見えざる神の手で保護する事を約束してね」


「じゃあゼン・アークや他の人達は別の場所で

生きてるのか?何で迎えに来ないんだ?」


ロングセーラーの女性は言いにくそうに話し出す


「一度深呼吸をして話し半分で聞いてくれる?

ゼン・アークは被害は出したものの何とか

逃げ延びて生きてると言えるでも…死んだ方が

彼にとっても貴方達にとっても良かった筈よ」


俺は呼吸を整え話しを聞き返す


「死んだ方が良い状態ってなんだよ?」


「彼は変に耐性があったせいかしらね件の蟲

獅子心蟲の苗床となり苦しみながら

街中に蟲をばら撒いてしまったそれに気づき

蟲を駆除するよう働きかけた時には遅く

国全土に広がってしまっていたそして死のうと

しても育ち切った女王に生き返らされ死ねない

つまり貴方達が現れる今日まで戦って来た

残酷な事だけど終わらせてあげれるのは貴方達だけ

ゼン・アーク王を殺しこの国から獅子心蟲を無くす

それが出来るのは貴方達だけよ親殺しは怖いかしら?

それでも貴方しかこの世界を救えないのよ」


「そうか…少し考えさせてくれ…」


やっと会えたと思ったらこんな事になるなんて

考えても無かったきっとやり直せると信じてた

だが俺が迷っている間にも蟲は育ち強くなってゆく

そうだ過去に戻れば蟲が広がる前に倒せるんじゃ

ないのか?いや出来るなら観測者は言う筈だ


「過去に戻っても無駄なのか?」


目を逸らし話す


「貴方が被害に遭うだけよ、全てを終わらすには

貴方達が生きてる必要があるのだから伝えれなかった

この世界を救う事が最優先なの辛いでしょうが

分かって、貴方には世界の命運がかかっているの」


俺達は見えざる神の手のほかメンバーと会い

城下町に車で向かったその間に自己紹介をすませる

今運転してるロングセーラーの女性はメアリー

次に半獣人のミケ変わった髪色で軽鎧のファイター

そして半神族のクロウ槍使いでツノが生え

肌が鱗に覆われてる魔法が使えるようだ

城下町に入ると虚な目をした民達がいる

ゆっくりと避けながら上層まで上がり城前に着く


「少し裏まで行けば隠し通路で王の間に行けるわ」


そんな通路が有ったのか?この前来た時何故教えて

くれなかったんだろうか?まぁ緊急通路なんて

教えるわけにもいかなかったか仕方ない



通路に入り歩くと階段が有るここを登ると

もう後戻りはできない戦う覚悟をするんだ

階段を上がり壁を力強く押し上げる


「来てしまったか…そりゃ…オマエはくるよな?

話してる時間も勿体無い、さぁ殺し合おうぞ!!」


白い髪濃い赤の目少し皺のある顔

今は鎧を着ていないようだ自分に面影が有る


「父さん……世界の為に終わらせる!!」


忍刀を構え連続斬りを繰り出すと

傷口が膨れ上がり再生されるまだだ

何度も切りつけると胸の目玉が開き背中から

蟲の脚が生えてきて傷口まま塞がってゆく


大剣を持ち飛びかかるゼン・アークの胸の目を

メアリーが撃つガジュッという音と共に目が移動する

大剣を受け止めその間にブルーがシルフィードを

呼び出し砂風で目を攻撃すると苦しみ出し目が

再び移動するそこにクロウが槍で目を突く

イエローが移動する目に連打撃を浴びせる


「ゼータ殿某のやらに合わせ弱点を攻撃してください


クロウの槍が現れた巨大な目にささり回転させる

俺は飛び上がり天井のシャンデリアを使い

ゼン・アークの背中に現れたもう一つの巨大な目を

蹴り付ける連打する目玉が肩に移動して背中に尻尾が

生えてくるコレだその尻尾を引っ掴み力の限り

引っ張ると巨大な目がギョロギョロと動き慌てる


『ぐぉぉおおおお!!うおおおおおおおああ!』


引き抜いた蟲を地面に叩きつける踏み潰す


『ぐぎゃッ……』


どうやらコレで蟲は死んだようだ


「ゼタ?そこにいるか?」


「ああここにいるちゃんと聞いてる気合い入れて

生きるんだ、大分耐えたんだろう、あと少し

数年ぐらい生きてくれよ、頼むよ、親父、

おいてかないでくれよ大分待たせて何も話せてない」


「今話してるのでやっとだよ」


ゼン・アークはふらふらと苦しそうに

自分の胸に触れやっぱりか…と呟く


「ゼタ、我が死んでも生きろ、生きて生きて、

飽きるほど生きて幸せになってくれ、生きるのは

死ぬより辛い時もあるだろうそれでも、頼む

生き切って全部楽しんでから会いに…来てくれ…

ごふ…ッごぷッはぁ…オマエの、いや…

みんなのおかげで…悪く無い人生だっ…た……」


慟哭が城下の空に響き渡りそれが一つの事件の

終わりを告げたもう民は苦しまなくて良い

もう王は後悔に飲まれる事は無い今は安らかに

望んだ場所で眠りにつくのだ生まれ変わるその日まで


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