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第四十七エピソード:魔族王:

重い扉を押し開け謁見の間に入ると

あまり明かりはなく、その部屋の奥に

巨大な人影が見えるここは謁見の間そこにいるのは

魔族王ゼン・アークだ予想と違い兵や見張りが

見当たらない少し気になったが俺達は

話しを聞きにきたんだ、そんな事を

気にしてる場合じゃ無い俺は襟を整えてから


「大変忙しい中失礼します、今回ちょっと

王様に聞きたい事がありまして聞いて

よろしいですよね?ゼン・アーク様」


そう俺が言った瞬間部屋にあった鎧が動き

武器を構えるあ〜こりゃ招かれざる客ってやつ?


「止めろ剣を直ぐに抜くな、重要な客人だ

そこの銀髪の青年は我の息子だ異界に置いて来たと

伝えていたあの息子だ何故かゴック・アークに

送り込まれたようだ想定より早く来すぎて

準備すら出来てないがオマエ達も知ってるハズだ」


鎧達がゆらりと元の位置に帰っていく

何とも慣れそうにない光景だ正直

どう対処すべきか分からないが敵意は無さそうだ


「すまないオマエ達のようにゼタ・アークや

ゴック・アークを名乗る者は意外と多くてな

皆気がたっているのだ、何か証明出来るモノは

ないだろうか例えば関係者にしかない特徴とか……」


関係者だけの特徴……アレしか無い

俺はゼン・アークの眼を一度見てから話しだす


「この中に誰か適当なナイフを持った者は

いますかね?その人は私の腕を軽く切ってください

私には怪人特有のナノマシーン青ノ鮮血がながれてる

青黒い血が流れ傷は比較的早く治るようになってる

貴方の関係者で有る上位怪人に全て流れてるモノ

コレで証明になりますでしょうか?国王様」


ゼン・アークは軽く息を吐き話しだす


「その必要はないその情報を知ってる時点で

我の配下か探っていた敵かになるがオマエ達には

害意や殺意を全く感じない兵達に敵意はあるようだが

急に刃物を抜かれて敵意を向け無い方が異常だ

兵達がすまないことをした許してやって欲しい……」


軽くではあるがゼン・アークは頭を下げる

それを見てブルーが話しだす


「頭を上げてください、こちらも陛下の名を

軽々しく呼んだので兵達が警戒しても仕方ないと

思いますし、警戒を解くために兵達を止めてくれ

ありがとうございます、話しを進めても

大丈夫でしょうか?周辺国で起きてる事件を

ご存知でしょうか?その事件に使われてた物が

この国で作られた物らしいという話しを聞き

その調査の為に我々はこの国に派遣されました

ギルド員でこの国にあと数名調査員がいるはずです

端的にまとめますとコアとベルトなるものを

使った事件が多発しておりその犯人がこの国の

中枢にいるのではないかと疑われています

陛下は何かお心当たりないでしょうか?」


「その件か……そうだな、ないとは言えない

何故ならアレは観測者の依頼で私が中心となり

開発中の物だからな、だが可笑しな点があってな

その点といのが、あくまで開発中の物なのだ、

つまりまだ一つも完成していないのだが

その事件については我も聞いているどのような物で

どのように使われたかもそして制御装置が改変され

出回っている事もだがどの国を探しても

我が国からその装置が持ち出されたり売られた形跡

すらないあの様な物を持ち出せば騒ぎになる

それなのにだ、そこで我は有る可能性を考えた」


ブルーがゼン・アーク国王に尋ねる


「その可能性とは何でしょうか?」


王は一呼吸置いてから話しだす


「荒唐無稽な内容になるが3つ程ある

一つは観測者が裏切り者の場合コレは人とオツムの

出来的に無理な話しだろう案外おっちょこちょいで

人が良いというか隙が多いというかアレでは無理だ

二つ目はそもそもこの国と関係なく同じ物を

偶然たまたま誰かが作り出したという考え一番

説得力が有るいかに難解な機構の装置も

偶然重なり二つできる事はあるし情報を聞いた

他国の学者達がこちらより早く完成させた

無いとは言い切れないこの国の学者は年老い

柔軟な発想や頭抜けた挑戦心が無く

他国に負けても可笑しくは無い程に鈍ってる

三つ目なんだが何故こんな考えに及んだかすら

不思議なのだが話さないわけにはいかないな……」


国王は三つ目の話しをすべきか悩んでいる

だがここまで来て聞き逃したから分かりません

では後々悔いが残る三つ目の話しを聞いてみよう

ブルーに聞いてくれるようサインを送る


「その3つ目とは何なのでしょうか?」


「荒唐無稽極まった話しだが未来人なのではないか

という憶測が出ていてな、何故そうなったかと

いうとコアは複数個作れそれを同時に使えば

一定空間を制御し時間の壁を無視して越える事が

出来るのではないかという推測がされており

実際君達はこの現象に関わった事があるのでは

ないだろうか?」


国王は俺達の顔を見て様子を探り

もう一度話しだす


「それを使えばまだ発明されて無い

道具を過去に持ち込む事が出来るその為に私は

ある物を先に製造した時の箱舟と名付けた

所謂タイムマシンというやつだ次に時間遡行を

犯人が使った時に時間を特定して

その時代に飛べるように細工もしている

勿論特殊な波形エネルギーが勝手に生まれ

勝手にでてそれを時間遡行と勘違いしている

可能性は否定出来ないがここまで大事になると

原因となった我が国が動かないワケにはいかない」


未来人が装置をこの世界にばら撒いてる?

何とも荒唐無稽だが実際俺は時空間制御により

加速したり時を止めたり場合によっては遡る事も

不可能では無いつまり同じ力を使える者が

居れば不可能では無いという事だ、

そう考えていると国王が奇妙な提案をしてくる


「箱舟の遡行限界は1000年以内まで飛べる

事が分かっているし特殊な装置でこちらとも

一定まで対話が出来る良ければ諸君に

協力願いたいのだがどうだろうか?」


ブルーは慌ててその案を拒否する


「いやいやいや!何故我々にそんな大役を

任せるんですか!今日初めて会ったし

何も知らないじゃないですかみんなも

そう思いますよね?可笑しいですよ」


正直可笑しいとは思うが理由もなく

俺達に頼むだろうか?


「何故俺達にその様な依頼をするんですか?

何か理由があるんですよね、聞かせてくれますか?

その理由によっては信頼し協力します」


「さっきも言ったように事件に使われた

装置は観測者の依頼で作ったものだが

その時何かあったら君達を頼るように

言われてて、根拠として弱いが何というか

勘だけはいいから信用出来ると思い君達に

依頼をしたいと思ったわけだ、頼めるだろうか?」


凄い不確かな話しだが他に手掛かりは無い

ただ凄い怪しいんだよな、敵意とかどう以前に

その人を信用していいのだろうか?


「王様はその人に信憑性有ると思います?」


王は少し考え深い溜め息を吐く


「そうだな…うん…無駄な信憑性しか無いというか

何でか運は悪いのに上手くいくというか

信頼はしてるが信用は出来ないな……いや…うん…

何というか本当に…協力してくれると助かるのだが」


コレは本当に困ってそうだな、

協力して大丈夫なのか?俺達が指名されてる

という事は俺達が行かなかった場合、

何か良くない事が起こるという事じゃなかろうか?


「前むきに検討しますのでその箱舟とやらを

見せていただけますかね?見てみない事には

安心して乗れないので案内してください」


ブルーやA子はやっちまったみたいな顔してるが

自分でも何故胡散臭い装置と胡散臭い人物を

信じたのか分からない何故俺は話しを

聞いてみようと思ったのだろうか?




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