第四十六エピソード:魔族王の城:
魔物の素材を他の冒険者とわけた後鉄馬車に乗り
街に帰る事になった時間的に丁度良いんじゃないか?
冒険者ギルドに入ると城からの手紙を持った老紳士
名はセバスチャンというらしい一応魔族王の執事で
重要な客なので迎えに行ってくれと頼まれたらしい
何故俺達が来た事を把握出来てるか不思議だが
やっと今までの事件について何か知れるだろう
「魔動力車を用意してます、気をつけて
お乗りください多少揺れるかも知れませんので」
そう言うとセバスチャンは日避けの帽子を被り
運転席に座る落ち着いたブラウン色のオープンカー
初めて乗るな、まぁあっちに置いて来た重機兵よりは
乗り易いし風が気持ち良さそうだ俺が助手席に乗り
他のみんなも珍しげに乗ってゆくまだ走ってないが
少しだけワクワクしている結構高いんじゃないか?
「それでは失礼出発しましょう」
車が走り出すと心地よい風が髪を撫でてゆく
街中をゆっくりと安全運転で走ってゆく
幾つか信号を変えて上層への坂を登ってゆく
上層まで来ると少し雰囲気が変わり服屋や薬局
お菓子屋などがちらほらと見えてくる下層の屋台が賑わっていた街並みとは少し違うなんというか若干
ギラギラしてるというか悪くは無いが
俺は下層が合ってそうだだが店はギラついてるが
街自体はとても静かであまり人通りも少ない
「散歩地帯に入るので車から手を出さず
気をつけてください小型の魔物が吠えて来ますので」
道をそのまま進むと公園だろうか緑が多く噴水や
アスレチックが有る場所をぐるりと避けて走る
外を見てみると小型の犬や猫に似た魔物が数匹
集まっていたり飼い主らしき人物とパンを
食べていたり珍しい魔物が連れられている
「もうそろそろ着きますので風景でも楽しみながら
お待ちくださいそろそろ城に着きますの」
最上層階まで道なりに進み城が見えてきたのだが
何というか王城というか普通にデカいだけな感じだ
レンガ造りで頑丈そうだが草やツタがまとわりついた
壁に、何故か地面からは所狭しと野菜が生えている
道は有るが雑なレンガを固めたモノ
とても一国の王が住んでいるとは思えないが
何故こんな事になっているのだろう?
「なんていうか王城というより要塞それもかなり
経営難の感じに見えますが大丈夫なんですか?
敵が来たらすぐに崩されるような見た目ですが」
ブルーが気になりセバスチャンに聞くと
「全然へっちゃらですよ、こう見えて魔法耐性は高く
頑丈でいざという時平民の食糧を賄える
畑も完備しておりあの壁の隙間から弓や銃を撃ち
街には屈強な冒険者達がいるのでそうそうここまで
来れる兵は居ませんし来ても魔族王ゼン・アークに
かなう敵などおりませんのでただ見た目については
我々も威厳を損なうので見てくれ良くしてくれるよう
頼んでいるのですが何ともゼン・アーク様は
耳を傾けてくださらず平民や貴族の血税を
無駄には出来ぬと仰られまして貴方からも何か
言ってくださると助かるのですが難しいですかね?」
と城の説明と愚痴が飛び出すどうしたものだろうか?
執事や城の者が言って聞かないなら随分会ってない
俺が言っても無理じゃないか?一応話しを
聞くついでに覚えておこう聞いてもらえると良いが
道をとぼとぼと歩いて進むと巨大な門の前に出る
セバスチャンがグッと扉を引っ張ると簡単に扉は開き
数人の兵士が迎えてくれる奥に進むと円形状の
大広間にで幾つかの部屋が目に入る
「この奥の第二広間の階段を上がれば、
王の部屋に出ますのでゆっくり着いて来てください」
もうすぐか少し緊張する、何か聞ける事は
有るだろうか事件の事以外にも何故俺を
蘇生したかも聞く事になるだろう……
「さぁ着きましたこの扉の奥に
魔族王ゼン・アーク様がいらっしゃいます
あまり言うべきで無いですが心して謁見を……」




