第四十五エピソード:時が来るまで観光する:
少し前商業ギルドでギルドマスターに会い
謁見を申し込んだのだが、どうやら手配しても
すぐには会えないらしい時間が来たら
迎えの者が来るという事でそれまで城下町を
観光する事になった店長に渡す土産でも探すか?
「中域辺りだと出店が多いな串焼きに宝石商
骨董品屋に飲み物の店なんでも有るもんだ」
よく見ると酒や武器も売ってるが
法的に問題無い店だろうか?そう思いながら確かめる
武器の方質は悪く無いが手入れがあまりされてない
おおかた盗品だろうこの店はよしておこう
酒は一口貰ってやめたこりゃガワだけ良くした
安酒だ保存状態もかなり酷いな…
口直しに何か食いたいさっきの串焼きで良いか
「串焼き5本焼いてもらえるかな?」
俺がそう言うと店主がいそいそと肉を焼く
森兎のタレ焼き、中々芳ばしい肉の焼ける匂い
そこにタレがジユッと音を立て塗られる美味そうだ
「はい毎度銅貨25枚だよ一人づつ受け取って
一本ずつ笹皮に乗せ配ってくれる、
匂いだけでもご馳走だ!じゃ、早速
「いただきます」「「いただきます」」
中に齧り付くとパリッと焼けた表面と辛口のタレ
旨味を含んだ肉汁がしっかりと出てくる
歯応え焼き加減も申し分無い中々の肉だが
安くないか?何か事情が有るのか?
「店主随分と安くなってるが何かあったのか
よくよく考えたら森兎にしては安い」
俺がそう言うと串焼きの店主はコソッとはなす
「実は大繁殖の時期でいつもは他の街にも
おろすんだが運搬路に魔物が棲み着いて
何分数が数だから中々運搬出来ず価値もガタついて
冒険者も頑張ってくれてるが未だな安いままだ
他の国は高くなってるハズだし何とかならんもんか」
時間も有るし魔物退治と行くか?
「みんなギルドに行けば依頼書が有るハズだ
時間潰しに挑戦してみないか?」
「そうですね魔物の数にもよりますが
これだけ美味しいお肉が他の街に届かないのは
問題でしょうし私は協力します」
「まぁ食べといて他は知らんぷりって訳にはねぇ」
「これが上手くいけば他の街でも
このお肉が食べれるね」
「よし魔物退治して美味い肉を普及させようぜ」
俺達は冒険者ギルドで依頼書、味な魔物達を受け取り
目的地砂丘森林まで行く事になった名前通り
広い砂丘の中心に森が有るどうやって出来たか
気になるが此処がオアシスが代わりになってたが
味蟲という虫型魔物が棲みつき時折森から出て
運搬車を襲うらしいなので森に入り魔物の数を減らし
出来れば全滅させる必要があるらしい
俺達以外にも味蟲を求めた者や報酬目当ての者
自分の街に食糧を運ぶ為に戦う者様々だ
味蟲ってのはものによっては胡椒や砂糖の代替品
にもなるモノがいるらしく活気盛んな冒険者が
参加している肉屋のおっさんの為に
来たのは俺達ぐらいだ無事に魔物を狩って帰ろう
さぁ突入だ待ってろ魔物達
「狩り尽くしてやる」
森を進んでいると甘い匂いがし巨大な蜘蛛が
複数匹出てくるブルーが前にでて小精霊を呼び出す
「シルフィードサンドカッターを頼みます!」
「ほいさぁ!!」
複数の蜘蛛の頭を砂の刃で狙い斬り伏せる
この蜘蛛が砂糖がわりになる蜘蛛で有る
狙っていたものは多いが直ぐに引いてゆく
これだけではないハズだ辺りを警戒しながら進む
「此処らへんはあまり虫がいないな
さっきのだけみたいだし、いったん休んで
次の目標を決めて探しにいこう」
依頼書のオマケで預かってる魔物分類帳によると
さっきの魔物がクラウドスパイダーほかには
メイプルアントにペパースコーピオンに
レッドチリフライなどがこの辺りに
住み着いているとされてると書いている
とにかく特性に気をつければ大した敵じゃ無い
草むらを抜けると開けた場所に出る
上空に毒毒しい赤い蝶がいる直ぐに
羽を狙い銃で攻撃すると、離れてて良かった
赤い唐辛子の粉を撒き散らし絶命する
スパイシーな匂いだ更に進むと
メイプルアントの群生地に着く甘い匂いがする
腹部袋に気をつけて攻撃すると
蜜の溜まった腹部袋が残り美味そうな匂いがする
次はもっと奥地の方だな何がいるだろうか?
少し歩くと奥地に着き巨大なブックリとした
蠍が藻草を食っているおそらくペパースコーピオンの
ボス的な存在だろうこれが森に味蟲が溢れた原因だ
この虫の困った所は他の魔物を特殊なフェロモンで
呼び寄せるのだ早く倒さないと
「ゼットさん電気を溜めてください
私に妙案が有ります限界まで溜めてください」
そう言うと豪雨を叩き付け、すかさず凍らせる
なるほどこのまま電気を叩きつければ
結構なダメージが入るハズだ
「くらえ!!」
敵に手を当て押し込み電気を叩き込む
よし何とかなってる、このまま倒し切るんだ
頭部しゅうへんにとびつき忍刀を持ち目玉を
目印に急所に突き立て切り開く
「ギキキキキ!ギチ…キチチ?フシュ…」
大型のペパースコーピオンの断末魔が森に響き
草木が揺れて味蟲の群れが逃げてゆく、
どうやらこいつが群れのボスだったようだ
「さ、解体でもするかな?」
辺りに魔物がいなくなったようなので
ペパースコーピオンを解体して食える所を
食うことにした殻を丁寧にバラしてから
中の肉を食うために殻を少し砕く、
そうして出た身を適当な大きさに切り
ハチミツと醤油チューブ生姜を混ぜたモノで
和えてから、片栗粉と少量の砂糖でモミモミして
熱した油にそっと入れてゆき馴染んで揚がったら
トマトケチャップにレモンに少量の味噌と袋に入れて
ガッサガッサと馴染ませて少し置き更に馴染ませる、
よし!完成ペパースコーピオンのピリ辛揚げ
ペパースコーピオンはそもそも辛く苦味が有るが
酸味と甘味を付けてバランスを良くした料理だ
ビールより紹興酒やハイボールが合う感じだが
実は亜空間に炊きたての米を入れてるので
それと一緒に食おうと思う野菜が欲しいが
良いものが見当たらず謎の野菜しかない
梨のような香りと味でキャベツのような葉野菜
葉玉とかいう野菜だ勘を頼りにマヨネーズと
味噌胡麻を混ぜて和えたサラダ十分な
ご馳走達だ、それじゃあ手を合わせてっと
「「いただきます」」
うんも独特のモチモチした食感に辛さと苦味
そして遅れてくる酸味と甘味ここに握り飯を
齧りサラダを…しまったなスープを作る材料も
持ってくれば良かったな?茶が亜空間にあったハズだ
喉を詰まらせてるやつはいないようだ食ったら帰って
ギルドに報告しよう工夫で美味くなるもんだ




