第三十七エピソード:旅は続く:
キャンピングカーでの旅を続ける俺達は
スタンピードに巻き込まれた村の近くを通りがかる
ひとまず数時間経過し夜になり、それぞれ時間を潰し
寝たのだが朝になるとパーキング周辺はお祭り騒ぎで
朝食を済ました俺達は首都にむけ走りだす
次の目的地はマッドストーンズという村である
この半鉱山の村で二人が持ってる道具と食糧を売り
お金を稼ぎそれで何とか首都までもつらしい
村には地人族と呼ばれる狼の顔にオークのような身体
手脚には丈夫な鱗の生えた皮膚が有る種族らしい
彼等はこの時期は春待期といい仕事を止め
保存食やきのみ他所からの旅人から買ったもので
食い繋ぎ春が来るまで持つらしい、それを知ってる
商人も少なくなり中々食糧が手に入らず、
困っているようだ、まずは村で食糧と道具を売り
次の街までの路銀を稼ぎ畑などを手伝うらしい
立派なものだが大丈夫だろうか?危険じゃないか?
「あまり深入りしない方がいいんじゃないか?
その地人族てのは自分で選んで、仕事を止めて
引き篭もってるんだろ?無理に頼られると
後でどうにもならなくなった時どうするんだ?」
俺がそういうと二人は少し考えて話しだす
「僕等は一度助けてもらった事があるので
それを返したいだけなんです、もしかしたら
僕の自己満足かもしれませんが彼等は多分
どうしようもなくなったら土地を移るか
潔く諦め他人のせいになんてしません、だからこそ
僕等は彼等が今の生活がしやすいように
食糧や道具を運んでます、この仕事してると
誰かに助けられる事も助ける事も多いんです
だから、ほんのちょっと助けになりたいんです」
そうか自分達が助けられたから助けたいのか
確かに店長や明里が助けてつったら俺は助ける
助けてもらったんだから二人にとって
地人族のみんながそれなのか、助けられるといいな
「よく分かったよ、とても大事な人達なんだな
何かあったら俺達も手伝うから言ってくれ
ここまで助けてもらったしコレからも頼りにしてる
だから俺達にも頼ってくれて大丈夫だ」
「ありがとうございます、皆さんのこと
頼りにしていますので頼ると思います、その時は
皆さんの御尽力願います、何というか
彼等はとても良い種族ですので早く会わせたい
ぐらいです、保存食の料理も美味しいんですよ」
ハルトが何故か自慢げに彼等の話をする
余程縁の有る人達なんだろう、それから彼等の
料理や文化などを聞き村へとむかった
長い話が終わる頃村に着き荷物を下ろしだす
ツルハシや保存食をいくつか下ろして
村の人達に安く売り捌くこと数分、皆満足して
帰って行く、どうやら十分な食事にありつけ
仕事道具を買い替えた者もいるようだ
「コレで明日からでも働けます、残りを村長に
安く売って適当な食事を済ませたら次の街に
行きましょう、それじゃ荷物持ち頼みますよ」
しまった…頼れっつったからあの量を運ぶのか
「みんな、すまない村長ん家まで荷物持ち
手伝ってくれないか?本当にすまない…」
その後俺達は村長の家まで大荷物を運び
二人はギリギリの値段交渉を繰り広げた
商人も大変だなぁ…と思ったご厚意で
村長の家に泊まる事になった、その日は疲れてたので
そのまま寝た布団は意外にもふかふかだった
本当に金で困ってるわけではなさそうだ
何故働かない時期などあるんだろうか?




