第二十六エピソード:ソラヘオチル:後編
空にモノが消える事件を追い飛行能力で空を漂うと
奇妙な存在に出会い彼等も同じ事件に悩まされている事を知り一時的に彼等サンタの拠点サードワールド
に邪魔する事になる、未だ会わない犯人は何者で
どのような思惑があるのか拠点にて話し合っている
「なるほどつまりその犯人は空を飛びモノを操り
さらに奪ったモノを地面や壁のように使い
ソラへオチルような速さで飛ぶ、もしかしたらだけど
実際に空に向かって堕ちているのかもしれない」
私の疑問に武闘ライザーが首を傾げ聞く
「どういう事だ?まったく分からないんだが?」
「多分敵のコアの能力は重力操作だと思うんだけど
多分モノ自体に微弱な重力を発生させ固めて
それを指向性を持たせる事で飛ばしてる
その指向性のある重力を自在に操るのが能力だけど
一定値までは操作できても完全にするには
結構な条件がいる、つまりG圧に慣れてて
運搬者や車両に詳しい人つまり航空運搬機の乗組員
だと思うんだけど、貴方達は会った事あるの?」
「全く無いが何故私達を攻撃するかは
分かったかもしれない、理由は我々がサンタだから
それだけの話しだったんだ、飛行機乗りに
サンタはあまり良い意味じゃ無い未確認、いや
そう判断すべき存在、それにより何かがあった、
そう考えてみればそりゃ攻撃しない方が不思議だ」
「それじゃ犯人の目的はただの八つ当たり?
何かあまりにも幼稚というか、他にも方法は
有るハズだけどベルトを貴方達に嫌がらせを
する為だけに使っているの?可笑しくない?」
「軍関係者なら事情が変わる運搬中未確認飛行物体の
発見により問題が起き運搬が停止したその結果
何人死人が出るかは分からないつまりは
力を得た者に八つ当たりの理由を与えてしまったんだ
そう考えてしまうとどう倒して良いのか?」
サンタのヨシュアは拳を握り締め悲しそうだ
だがそんな彼に私は言わなければならない
事が有る、それだけはどんな事情も関係ない
「今地上で事件が起きてるそれは貴方達への
復讐や怒りは関係無い届くハズのモノが失われて
それを正義や復讐の為に耐えろという、それはきっと
ソイツの正義なんかじゃ無い、ただモノを奪った
言い訳にすぎない、だから絶対に
止めなきゃいけない」
外に出ると再び準備をして外へと歩いて行く
今日は寒いな、早く犯人を捕まえないと
鍵を用意し空を飛ぶ準備をすると扉が開く
「失礼しました、犯人は捕まえてみせますので」
そう言い、空に飛びたつ、扉を潜り抜けると
空気がぬるくなる、戻ってきたようだ辺りを見渡すと
探していた犯人だろう黒い鴉のような男が荷物の束に
寝そべっている、こんな奴が地上や空の平和を乱し
ヨシュアさん達を傷付けたのかとても不愉快だ
「オマエらもあのサンタの仲間か?」
「だったら何?ゴミ漁りにでも飽きたの?」
私達が睨みあっていると武闘ライザーが止めに入る
「ちょっとだけ話しを聞かせてくれよ、何でサンタ達を狙うんだ?たまたまサンタって隠語があって
それに対して狙ったなら、同じモノか分からないハズだろ、何で未だに攻撃するんだ?もう意味が無い」
それを聞くと黒い鴉男はゲラゲラ笑い答える
「意味なんてねぇよ俺の輝かしい未来を潰した
存在が腹ただしい、それだけだ、一匹残さず
駆除してやる、世界は俺を讃えるべき、当然なんだ」
私はため息を吐き首を横に張り答え返す
「世界一の馬鹿として讃えてやるよ、
もう会話の必要が無い、口を閉じ、羽ばたかず
息もするな、オマエに明日を生きる
必要も…価値も無い、死んで今までを詫びろ」
複数の火球が鴉男を狙い飛んでいくすんでの所を
火球が掠めていくが手でこちらに招くと火球が
敵の背後より複数襲い来て鴉男を燃やす鴉男は
雲に潜り込み雲に逃げ込もうとする羽で雲を
剥がそうとするが中々出て来ない、雲が解け散ると
鴉男が睨み付けてくる、随分と丈夫なようだ、なら
「火加減を間違えたようだ、こんがり焼いてやる」
複数の火球が鴉男を包み降り注ぎ焼き焦がす
「待ってくれ、殺さないで…」
鴉男に近づき襟を掴みコアを焼け焦げた
ベルトごと引きちぎり言う
「運が良ければサンタクロースに会えるだろうさ…」
大空へと鴉男だったモノを放り投げた奴
がその後どうなったかは知らないもっともこの世界で
見ていないだけ悪い事をするとクリスマスに
黒いサンタクロースが来るらしいもしかすると…
地上に戻るとどうやら無くなった荷物が返ってきた
らしく、街は賑わいしかしこの荷物はどうやって
返って来たのだろうか?積まれた荷物を見ると
箱の隙間に一本白い髪が挟まっている
サッとそれをポケットに隠し地上に残した仲間を探す
「随分と手こずったな、怪我は無いか?」
俺はA子と武闘ライザーを心配し声をかける
A子は何故か口ごもっていたが武闘ライザーは
心配なさそうだこの広い空で何があったのだろう?
「ゼータ、メリークリスマス
これ敵のコアベルト、何とかとれたから」
「ありがとう助かるよ、このベルトが有れば
アレも制御できるハズだ、ちゃんと仲間として
オマエ達を守れるように頑張るよ、サンキューな!」
何とか事件を解決し街に平和が訪れ雪が舞降り
遠くで何かが聞こえた気がした
「そういえばクリスマスなのか綺麗な雪だそろそろ
うちも忘年会だなぁ…ううさぶい店閉めて寝よう」
「店長甘酒出来ましたよ、飲んでゆっくりしましょ」
街は帰る鉄馬車の中揺られうとうととする
平和な時間がゆっくりと過ぎてゆく
永く続く事を祈りながらゆっくりゆっくりと




