第二十二エピソード:エレクトリカルショック:
数日前事件を解決し喫茶ジンロに帰った俺達だが
最近街の近くの森の沼に泥人間が現れると噂が
広がっていた、内容は沼地で何かが光ったと思うと、
泥人間が現れて沼に引き摺り込もうとするらしい、
何とも胡散臭いが森のパーキングから歩き
沼地で痕跡を調べ何物かと最近行動する理由を
突き止める事になったそしていつものメンバーで
調査をする為、鉄馬車に乗ったのだった
「流石に慣れて来たな、もうすぐ着くだろう」
俺が言うと皆が窓に近づき外を見る
俺達の頬を心地いい風が撫で流れてゆく
草木の茂った匂いが鼻をくすぐる
「ゲホッなんか煙臭いな、なんだ?」
俺達が話してるのが聞こえたのか運転士が答える
「すみません言い忘れましたこの辺りは
墨の作られてる工場が結構有るんです
危険なので閉めてください煙で黒くなりますよ」
急いで閉めると木の塊を積んだ運搬用の鉄馬車が
走っていく優雅だが引いてるのは甲羅カバと呼ばれる
防御力と持続力に優れた魔物がガッシャガッシャと
音をたて走っていく背中を見ていた初めて見たな
「着いたなあのカバも、この辺りなのか?」
俺が呟くと運転士が奥の森を指差し言う
「あの子達はサンドリアランドまで走るんで
この辺りには、止まりません、今輸入がイマイチで
サンドリアランドは石炭などを輸入してて
まぁたまに他所の国がバカスカ残さず買うからねぇ
その割に移民は帝国に流れてるしどうなるかねぇ?」
そんな状況なのか、ここもあっちの
世界も変わらないのかもな?ただ自然が豊かで
美しい森だこの奥に問題の沼があるのか
「「面倒くさい」」俺とブルーが同時に言う
コイツも森とか虫嫌いなのか?アレはさすがに
あまり残したくないよな殺虫剤あったかな?
俺達は草やぬかるみに気をつけて進み
森の奥が近づいて来た時ビシャーッンと雷の音が
沼の方から響いた、こんな晴れの日に雷?おかしい
俺達が沼に近づくと何やらうねうねぐねぐねと
動く人型の何かがコチラを振り返ると顔が
あるハズの場所に何も無いが何処かで会ったような
奇妙な感覚そして歪み続ける顔は自分と同じ
モノに変化する何とも不気味な光景だ
片手から電気を放出し撃つと何故か効かないどうやらコイツは中に何かいるとかじゃなくこういう
魔物のようだ繰り返し撃つと顔を狙った時だけ
反応が違う、だが何故か良く無い予感がする
よくよく考えるとコイツは攻撃してこないおかしい
「ちょっと待って下さい、彼は何故攻撃
をしないんでしょうか可笑しくないですか?」
ブルーも気づいたようだ確かに美味い普通
攻撃し返すハズだ、何故動こうとすらしない
まさか!?俺達は泥人間に聞いてみると
「オマエは怪人じゃ無いの?か」首を横に振る?
何でこんな生き物がよく話すのだろな?
本当に意識は無いのか?なにか反応してる?
よく聞き見ると沼を指差し何かを言っている
俺達が沼に近づくと沼の真ん中にボートがあり
誰かが倒れているアレを俺達に見せたいのか?
「私に任せてください、この辺りの小精霊は
電気系と火系の小精霊が多いですね、もしかすると
この付近に本当に電気が落ちたのではないですか?」
そう言いながら小精霊で風を吹かせ水を操り
船を手繰り寄せるが船が陸に上がると倒れてた
男がバッと起き上がり辺りを見渡す
「あなた達が助けてくださったのですか?
この辺りは危険です、大槌沼から離れてください
私はさっきまでそこにいた泥人間です、
詳しくは離れてから話しますので、早く!」
「ああ、分かった、すぐ離れるが、
何者なのか、離れたら教えてくれよ?」
青年は頷き大槌沼から離れきると話してくれる
「私も噂を聞いて調べに来た物でして、
ただ私の聞いた話しは、沼から呼び声がする
という怪談のような話しでして、ネタとして
悪く無いので、調査して真実を世に広めようと
来たのですが、突然背後から電撃を浴びせられ
泥人間になってしまいまして、何とも戻れず、
途方に暮れ、来る人々に助けを求めたのですが」
誤解され逃げられたというわけか?何か不憫だな
この沼には何かが潜んでいて電撃を浴びせ
人を泥人間に変えてしまう訳か危険で放っておかない
かなり危険な魔物か怪人がいるんだろう
「あなたは近くの工場付近で待っててください
あとは俺達がなんとかしますんで」
そう言い沼に再び帰ると何かヌメヌメとした
人型の蜥蜴のような蛙のような黒い何かが沼の魚を
食っているところだったなんだ?この生物は、
じっと見てると視線に気づき振り返る
カメレオンのような顔でコチラを睨み舌を伸ばす
そして電気を飛ばすが俺には電気が効かない
俺に電気が効くとしたら余程の電圧で有る
ただ分かったが電気が効かなきゃ泥人間にはならない
それなら俺が盾になり戦う戦法で倒せば被害は出ない
「みんな電気が危険だ、効かない
俺が戦ったほうが良い、なるべく後ろから
援護を頼む、さぁかかって来い本物の
電気技を見せてやる」
スゥー、ヒューと呼吸を整え
電気を両手両足にため電子力加速で
地面を蹴り加速し電気を溜め込んだ武器で斬りつける
「グガッファッ!?」と敵が怯む
「まだ立てるか?なら本気でいかせてもらう
電磁力放出剣!!《ブレードレールガン》」
剣が凄まじい速度と電磁力で放たれ敵の腹部を貫く
「くおっ…」と声を出して敵が倒れ念思力エネルギーが敵の骸から放たれ爆散する
「なっ…!?爆発した?!」
今まではただベルトが壊れるだけだったが敵本体を
倒すとこのように爆発するようだそして
怪人から放たれた思念力エネルギーは
辺りの環境に影響を及ぼすようで沼は湖へと変わって
行くさっきまで泥で満たされていた沼が湖へと変わり
湖の底が見えた時俺達は信じられない光景を見た
湖の底にさっき助けた青年の遺体が藻に絡まり
沈んでいる明らかに死んでいるだが確かに助けたハズ
「さっきの人に会ってみましょう私の見解が
正しければ彼は彼本人ではないかもしれませんよ?」
俺達は近くのキャラバン隊の宿で泥人間の青年と会い
詳しく事情を聞いてみる事にした、彼が言うには
噂を聞きつけ調査のため数日この辺りでキャンプをして調べてた彼を怪人が襲い気づくとあの状態に
なっており何が起きたかイマイチ分からず記憶が無い
らしいのだがブルーはそれを聞きやはりと呟いてた
「辛い話ですが私は今回の事件の原因はともかく
結果どうなったが少し予測出来るんですが
かなり辛い聞かないほうがいい事かもしれませんが
聞きますか?敢えて聞かず家に帰り普通に
今までを暮らす手も有りますが
それでも聞きますか?聞かない方が幸せかも…」
「大丈夫です貴方が何を言いたいのかぼんやりと
分かって来ましたその…私は襲われたでなく
殺された、なんですよね?この身体が何かは
分からないですが、私は私ですし助けてくださり
ありがとうございます、驚ろかすといけないし
家族や知人には黙っておいてくださいますか?
あとは自分で慣れるよう、努力します助かりました」
思い出して見るとおかしな点は多数有ったが
彼はこれから人生の大半を秘密を抱えスワンプマン
として生きるのだろう、そう思うとイマイチ
すっとしない事件だった、彼は上手く生きれるのか?
それに一度死んで身体が代わりのモノになって
姿、形、記憶が同じだとしても、誰かから見た時違い
それは本人と言えるのだろうか?




