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凶行の夜に③
短くてすみません。切り所間違えました←
パーティーで使われるという大量の食材は、城の裏門から城内に運び入れられることになっていた。
本当なら午前中に収めていなければいけないものを、この時間になってしまったのは、マリエン主催のあの悪趣味なショーのせいだ。
搬入路として予定していた道で、気分を悪くした人々が列を作っていたのだ。聞いてみれば、神殿で汚れを落とし、改めて祈りをささげるための列だという。商人自身、そうしたいという気持ちもあって、彼らを散らしてまで進むのは憚られた。
一応遣いは出したけれど、もしかしたら自分の首と胴体も泣き別れするかもしれない。困った彼に人々の方が道を譲ってくれ、どうにか二時間遅れで搬入の運びとなったというわけだ。
普段からできるだけ質のいい食材を安く卸していたことと、差し入れの菓子も欠かしたことがなかったおかげで、門番も厨房も、今回の失態は目を瞑ってくれるらしい。ほっとした男は、自分の荷馬車からこっそり誰かが降りたことに気付かなかった。
「ご苦労様」
小さな声で知らず運び屋となった商人をねぎらい、セリアとアルフォンスはイルデフォンソに教えられたとおりの場所から城内に侵入を果たした。
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