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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
6章 学院体育祭

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87.こんな匂いなんかに負けるか!

 徒競走って、なんだっけ?


 徒競走が始まってから時間は経ったけど、未だにゴールした人はいない…。


 それというのも、今までにコースに設置されていた魔法陣によって発動した魔法によって、選手達が妨害を受けているから…。


 そして今度は爆破(エクスプローション)の魔法陣が発動した・・・。


『さぁさぁ!選手達!爆破(エクスプローション)の魔法陣はどう切り抜けるか!?』


(さっき魔力は少量とか言っていたけど、これはこれで危ないわよ!)


 とりあえず、私達は慎重に進んだ…。

 慎重に進んで行ったおかげか、爆破(エクスプローション)の魔法による被害は最小限になっていた。


 切り抜けた選手たちは遅れを取り戻そうと無我夢中で走り続けていた。


『お~っと!?早いもんで、次が"最後の関門"だぞ!!』


「最後!?」


「やった!そこを抜ければ…」


(良かった!最後の関門さえ超えられれば…。)


 そう安心していた私だったけど、その関門も簡単には超えられなかった…。


 ブシュー!!


「うげえ!?」


「な、なにこれ!?」


「うわ~!」


「いや~!」


 なにこれ!?


 最後の魔法陣からはとんでもなく()()()()が放たれていた!

 しかも、鼻を塞いでも匂いが伝わるほどに!!


『さあ、最後の関門は~!?"悪臭(スメル)"の魔法陣だ!これはさすがに臭いぞ!!しかし、ご安心を!この匂いは衣類に匂いはつかないので洗っても落ちないとかはありません!ご安心を!』


「だから安心出来るか!!」


 こんな状況でもアギトは実況の人に対して怒っていた。


 一方でティオとガレオも…。


「うわ~、なにこれ!?」


「ああああああああああああああああああああああああ!私としては、嗅覚が発達しているばかりに…ガクッ」


 ティオは驚いているけど、ガレオは鼻が効きすぎているばかりに気絶しちゃった…。

 これはもうお手上げだわ…。


 でも、ティオは…


「こんな匂いなんかに負けるか!臭くても行くぞ!」


 ティオは鼻を塞ぎ名から走って行った…。


 行く先に見えたのは…

 ゴール地点…。


 そして、その後ろにはゴールを渡さないと思わんばかりにいっぱい人が追いかけるように走っていた。


「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」


 みんな必死に走った。

 そして…


『お~っと!ゴール!!一番は…魔法科ティオ・アスタルト選手だ!!』


「やった!」


「ティオ…良かったね!」


 それから続けてゴールしていった人たち…。

 私もゴール出来たけど、ガレオは未だに気絶したままだった…。




 これにより、私達魔法科に1点が加算された。


 でもまだ体育祭は始まったばかり…


 油断は禁物だわ!

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