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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
7章 ささやかな日常2

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111.あくまで"お礼"がしたいだけで…

 いつものように、朝に校門の下駄箱で靴を履き替えようとしていた時だった…。


(ん…?あれって…)


 目を向けたのは、下駄箱の陰に隠れてモジモジしていた女の子だった。


 その子は私達のクラスメイトのミルキ・リリエール。


 私の席からちょっと離れた席に座っている大人しめの女の子。


「どうしたの?」


「はにゃ!?」


 ミルキは可愛らしい反応で私の声に気付いた。

 ミルキの行動を見てみると、どうやら誰かを探しているらしかったけど…


「あ、あの…し、失礼しま~す!!」


「え!?」


 ミルキはそのまま照れながら教室に向かって走って行ってしまった・・・。



 結局ミルキは何をしていたのか少し気になりつつ私も教室に向かった。


 教室に入ると、ミルキは誰かに視線を向けているのが分かった。

 視線の先にいたのは、同じくクラスメイトのクリス・オイロだった。


 クリスは平民で穏やかで優しい性格で人当たりもいいから友達も多い。

 そんなクリスを見ていたミルキ…。


(あれって、もしかして…?)


 私の中である疑惑が浮上した。




 そしてお昼休み…


 私達は行動に出た…


「ミルキ!」


「あひゃ~!」


「り、リタちゃん…どうしたの!?」


 私は校舎の中庭の柱に隠れてクリスを覗いていたミルキを後ろから声をかけて見た。

 他にはティオやテレシー、アギトも一緒で…


 そしてまたしても驚かれたけど…。


「どうしたの?」


「ちょっと聞いていい?もしかしてだけど、ミルキって、クリスの事好きなの?」


「あ、あああああああああああああああああああああ!?」


「え!?ミルキ!?」


 ミルキはすごく赤面して両手で顔を隠してまた叫んでいた…。

 完全に()()だと確信した。


「ねえ、もしよかったら私達…力になるけど?」


「う…うん…実はね…」




 落ち着いたミルキは勇気を出して私達に話してくれた。


 この前の体育祭の時の障害物競走でミルキは危ない所をクリスに助けられたらしい…

 さらには、ゴールした後でミルキはクリスからハンカチを渡されたらしい…

 あの時、ハンカチを「あげる」って言われてもらったとか…


「それでね…お礼がしたくて…」


 精一杯の勇気を振り絞って話してくれたミルキはとってもすごく見えた…。

 これを見せられた私は、どうしても黙っていられず…


「よし!私に任せなさい!私達がミルキの"恋"を応援してあげる!」


「い、いや!だから"恋"じゃなくて…あくまで"お礼"がしたいだけで…」


「分かっているわ…それならまず何がしたいの?」


「うん…"贈り物"をしたいの…」


 ミルキはそう言って私達にあるものを見せた。

 それは前、布製品を売っているお店で買ってきたというクリスへのプレゼントの"ハンカチ"だった…。

 それを見たティオは心躍っているように目をキラキラさせていた。


「わあ!鳥さんの刺繍がある!」


「うん…クリスの使い魔のインコ…」


「可愛い…」


 お店に特注で刺繍を入れてもらったって言うけど、あまり本物には近くないけど、ミルキの目は本気だった…。


 こうして私達のミルキラブラブ作戦(リタの自称)が幕を開いた!

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