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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
7章 ささやかな日常2

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107.これ、デートじゃね!?

 リタとティオの取材から翌日…。

 その時の新聞が大々的にも学院内の掲示板にきっちり貼られていた…。

 2人を取材した事から色んな生徒が目にしていておもいっきり注目もされていた…。


 教室ではリタとティオの周りが賑わっていて、2人に話しかけたりするやつも後をたたなかった…。


 そんな2人を見ていてちょっとかわいそうにも思えた…。



 休み時間。

 俺とリタはロイス先生のお手伝いで荷物を運んでいた。

 終わってから教室に戻る時だった。

 俺は廊下の壁に貼ってあったあるポスターを見つけた。


「リタ…」


「?なに?」


「最近ちょっと疲れ気味みたいだったし…気分転換にこれ行かないか?」


「え!?これって!?行く行く!!」


 ポスターを見せた途端リタは即答で行くと言い出し、今度の休みにポスターに書かれていたイベントに行く事にした。


 ただ俺はこの時、気づかなかった。


 ティオやテレシー、ミーシアやガレオにこの光景を見られていた事に・・・。




 ーーそして、休み当日。

 寮の玄関で待ち合わせをすることになり、俺が先に着いていた。

 改めて考えてみて思ったことがあった。


(これ、デートじゃね!?)


 リタと…つまり女の子と2人で出掛けるんだから、完全にデートだよな…。


 好きな女の子とどっかに出掛けるという事自体、世の男なら誰だって憧れるもの!


 まさに俺は今、そんな状況の下だと思っていた。


「アギト!お待たせ!」


「ん、来たか…、!?」


 後からリタが来たが、俺はそんなリタを見て心臓が止まりそうなくらいドキッとした。


 やってきたリタの服装は今まで見てきた貴族の正装や屋敷内でのドレスでもなく、"私服姿"。


 水色の()()()()()だった。


「どう?私、こういうの初めて着てみたから…」


「ああ、普通だな…」(っておい!なにいつも通りに言い返しているんだよ!!)


 本来なら褒めるべきなのに、恥ずかしさからか俺はちょっと冷たい感じでいつもみたいな返事をしてしまった。


 もっと褒めるべきだったが俺には出来なかった…。


 まあ、仕方ないか…。


「とりあえず行くぞ…早いかもしれないけど…早く着いても特に問題ねえだろ?」


「そうね!」


 リタはさっきの俺の返事を気にしていなかったのか、笑顔で返してきた。

 そして俺達はイベント会場へと向かっていった。


 後ろからティオ達が着いてきているみたいだが、俺は少し受かれていたのか、気づくことはなかった…。



 目的地までは都市の外を出てすぐとなりの街だったが、ちょっと歩いていける程度だった為にそんなに足は重く感じなかった。


 そしてようやく目的地にたどり着いた。


 その街では、今日ちょっとしたお祭りがやっていて出店も沢山あった。


「わあ、すごいね!」


「ああ、貴族や王族のパーティーでも旨い飯は出されていたが、こう言うのもたまには良いよな」


 出店は串焼きやわたあめ、その他にもいろんな旨そうな食べ物があって、俺は内心思った。


(もしティオ(あいつ)がここにいたら『全部食べたい』とか言い出しそうだな…)


 だが、その考えが本当になっているという事実に、俺はこの時気づいていなかった…。

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