106.好きなのは本当だよ…
ティオの取材がいよいよ始まった。
私達はネルとエミの後ろで見守っているけど、ティオは少し緊張している様子だった。
「ではティオくん、よろしくお願いします!」
「は、はい!!」
(ティオ、落ち着いてね!)
ちょっとどころじゃないくらいの緊張感を出しているティオだった。
でも、ちゃんと答えられるかな?
体育祭での事を聞かれたらどう答えるのかな?
「まず最初に、ティオくんの"好きな食べ物"は?」
え?
何それ?私の時となんか違くない?
(でも、ティオは…)
「何でも食べるから全部大好き!」
「え?じゃあ嫌いな食べ物は?」
「無いよ…食事は大体全部食べる!お姉ちゃんからも、"好き嫌い無くて偉い!"っていつも褒められるんだ!」
(ティオ、好き嫌いないのは確かに偉いけど…お姉ちゃんまだまだ心配だよ~)
最初の質問はとりあえず不審に思われずに答えられたけど…
まだまだ油断が出来なかった…。
「では次の質問です!体を洗う時はどこから?」
「ええ!?」
なにそのセクハラな質問!?
なんか私の時より変な質問してない?
「こ、答えられません…」
「分かりました!では、次!」
ネルはどんどん質問攻めにしてグイグイ行っていた。
ティオは色んな表情をしながら答えられる質問だけ答えられていた。
そして、ネルはすごい質問を出してきた。
「では、最後の質問です!」
「はい!」
「ティオくんには、"好きな人"はいますか?」
「え!?」
す、好きな人!?
(ティオの好きな人って、やっぱり私かな?体育祭の借り物競争じゃ、お題に「好きな人」って書かれていた紙を持って私を連れて行ったし…でも、私もティオの事は愛しているってさっき言っちゃっているし…)
「僕の好きな人は、お姉ちゃんです!」
やっぱり言っちゃった!!
なんか恥ずかしいなぁ…。
私は無性に赤面しちゃったけど、ティオの純粋な気持ちを考えたらありかな?
「それは、家族としてですか?それとも、異性としてですか?」
「え?」
最後って言っておきながらネルは追加で凄いことを聞いてきた…。
ティオの答えは?
「僕は、どっちにしてもお姉ちゃんが好き、家族とか異性とかよく分からないけど、好きなのは本当だよ…」
「・・・そうですか、分かりました、取材はこれで終わりにします!お疲れさまでした」
ティオの取材は終わった。
最後ちょっと変な感じになっちゃったかもしれないけど、ティオらしい答え方で安心した。
ちょっとハラハラしたけど、無事に終わって良かった!
取材を終えてネルとエミはその場を去っていった。




