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溺愛されてる貴族令嬢は、小さな竜人を義弟(おとうと)にしました。  作者: 竜ヶ崎彰
6章 学院体育祭

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102.解放してやるよ…"この世"からな!

 ーー王国騎士団本拠地の牢獄。

 私は自らの研究を注ぎ込んだ実験台100(イチゼロゼロ)号と099(ゼロキュウキュウ)号を失った。

 私は、過去に経験した事から亜獣人の何体かから血液を採取し、最強の薬を開発、投与して学院で暴れた挙げ句にこうして牢屋に叩き込まれた。

 そして、手枷を付けられて逃げられない…。


 過去に母親を失った事から始まり、それ故に同じ研究者からも見放され…私の人生は違う方向へと進んでしまっていた…。


「しっかり反省するんだぞ!だがお前が次に日の光を浴びるのはまだまだ先だがな…」


「はい…」


 看守に言われているのはごもっともだとも思える…。

 私のしてきた事は"重罪"…。



 しっかり反省…




(ーーするわけないだろ!!私の最大の研究を台無しにしてくれたあの女、リタ・アスタルト、そして私の成果を無下にした挙げ句に私をこてんぱんにして殺そうとまでした100(イチゼロゼロ)号!絶対に許さん!!)


 私の心はあの2人への復讐に対する憎しみでいっぱいだった…。

 世間一般からは"逆恨み"だと言われるかもしれんが、それがなんだ!


(絶対に復讐してやる!例え何年…何十年経とうが必ず!!)


 そもそも私は牢獄にいる事自体何とも思っていない…。

 何故なら、私の力を必要とする組織…L(レクイエム)の仲間が私を牢屋(ここ)から出してくれるからだ!

 私の天才的な頭脳をそうそう手放す事などするはずがないからな…。


 バタン…


(!!・・・来たか!!)


 看守達が気絶した。

 これは我が"仲間"が助けに来てくれたんだ!


「よお、随分とやらかしたみてえだな…?」


「自分の研究結果にやられるくらいだからなぁ…」


 駆けつけてきてくれたのは2人のガキとそれぞれの使い魔の亜獣人、合わせて4人。


 生意気な口を叩いているが、ここから出られるならなんでも良い。


「とにかく、早く私をここから…」


「ああ、解放してやるよ…()()()からな!」


(・・・・!?)


 この世から解放?


 一体何を言っているんだ?


「おい、それって一体…ん、ぐあ!!」


 いきなり片方の使い魔である巨体の亜獣人に頭を捕まれて体をまるごと持ち上げられていた。

 まるで握り潰されそうな程の強い力で…。


「な、何をする!?頭が、頭が割れそうだ!!」


「だから言っただろ?この世から解放してやるって!」


「"あのお方"からの命令でな、俺達はお前を処刑しに来たんだ!」


「しょ、処刑!?」


 私はすぐに察した…。

 初めからこいつらは私を()()()()()のだと!

 だが何故だ?

 何故天才的頭脳を持つ私を!?


失態(ヘマ)して捕まった奴を許すわけ無いだろ!それに、お前なんて所詮、ただの利用価値のある道具に過ぎなかったんだよ!その知識も薬も!」


「だが、もう必要ない、無論お前もお前の作った薬も…」


「全部"あのお方"がいれば解決する事ばかりだったからな!だから、せめてもの償いに…」


「「死にな…」」


 グシャッ!


「あああああああああああああああああああああ!!」


 私は頭を潰されて、脳を損傷した…。

 薄れゆく意識の中で、私はただもう叶うことの無い復讐心を思い浮かべながら、息絶えた…。

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