7歳になりました 39(オーヴェルニュ領編)
オーヴェルニュ城に着くと私はヴィクトルさんのお母様であるヴィオレット様に捕獲(?)され、あれよあれよとパーティーのためにおめかしされることになりました。ヴィオレット様のたっての希望で、大人バージョンで参加してほしいって言われたので、正体がバレないようにヴィオレット様とジゼルさんの手で着飾ってもらいました。
今回はうちの公爵家の色である青色のシフォンのドレスになりました。Aラインのドレスでふわりと広がり、斜めにフリルがたくさんついた可愛らしいデザインで、せっかくなので先ほど買ったネックレスとイヤリングをつけることにしました。用意ができると、ヴィオレット様に前回のようにぎゅうぎゅうに抱きしめられて豊満な胸に埋もれて窒息死するところだったけど、ジゼルさんが素早く助けてくれたので大丈夫だった。天国にいきながら死ぬってある意味幸せだけど、まだこの世界で7年しか生きていないし今世では何とか長生きしたい!
会場の大広間には人払いをされた道を通ってやってきました。通ってきた道も重厚な石造りで、今までに狩った魔物の角や牙でできた装飾品や武具が飾られており通っているだけで興味深い。ちなみに今はお兄様にエスコートされています。ヴィクトルさんもエスコートするって言ってくれたんだけど、お兄様が絶対にダメだって譲らなかったし、女性が嫌いなヴィクトルさんにエスコートさせるのは申し訳ないので丁重にお断りしました。
「セリーヌは何を着ても似合うが一番は青色だね!!なんて言ったってうちの公爵家の色だからね!!」
「ふふっ、ありがとうございます!お兄様も素敵です!!」
お兄様もお店で買ったネクタイピンとカフスをつけています。深みのある青い正装姿は国宝級の美しさだね!!この姿をフィリベールに描いてもらおうかな?いや、どうせなら家族全員分欲しい!!!でも、そんなにいっぱい頼むのは申し訳ないなぁ〜…これが終わったら自分で久しぶりに描いてみようかな?同人誌で鍛えた画力を活かせば何とかなるかも…まぁ、フィリベールの美しく芸術的な絵画の足元にも及ばないけどね。
「セリーヌ、何を考え込んでいるんだい?」
「えーっと…まだ秘密です」
「そう言われると気になるな〜」
「ふふふっ、帰ってからのお楽しみです♪」
「そっか…まぁ、ちゃんと教えてくれるならいいけどな」
「はい。上手くいくか分からないけどやってみます!」
「そうか、でもあんまり頑張りすぎないようにな」
「はい!」
会場にはオーヴェルニュの皆さんと叔父様が待っていた。皆さんに挨拶を済ませえるとオーベルニュ辺境伯がしみじみと頷きながら私を見ていた。
「おぉ…!これはこれは麗しい!!ヴィオレットにで会った時を思い出すな」
「あら♪あなたったら〜♡」
「よく…似合っているな」
「本当にミラに似ている…でも綺麗さもあるところはヒューゴに似たのかもな」
「褒めていただけて嬉しいです」
皆さんにベタ褒めされるけど、ちゃんと社交辞令だって分かっている!前世に比べたら今の私は美少女だけど何せ周りのレベルが尋常じゃないくらい高い!!!こうなると自分の容姿なんて霞んでしまうような気がする…。っていうかこの世界の美男美女がいすぎだと思う!!!まぁ、私的には目の保養になって大変ありがたいけどね。
パーティーは晩餐会形式で行われ、この土地で採れた魔獣の美味しい肉料理をたくさん食べれて大満足!!デザートの木の実を使ったパウンドケーキやクッキーもとても美味しかった!!!
食事の後はみんなでダンスをして楽しみました。お兄様とは何回も踊ったし、ヴィクトルさんとも踊った。もてなす側として仕方なく誘ったんだろうけど、運動神経抜群だからダンスのキレも良くて踊りの最中に持ち上げられてターンした時にはビックリしたけど、楽しくて思わず声を出して笑ってしまった。それに対抗したルイ叔父様は私をお姫様抱っこしてターンしたり高いたかいみたいに投げてキャッチしていた。
もちろん、すぐにお兄様に怒られてもう踊っちゃダメだって言われて叔父様はしょんぼりしていた。
そして、そろそろお開きというところで、最後に私に歌を歌って欲しいってリクエストが来た。ピアノも用意されており、私がピアノを弾くって知って急いで取り寄せたんだって。そう言われたらやらないわけに行かないよね。
何を歌おうか…ふと見るとオーヴェルニュ辺境伯夫妻が寄り添ってこちらを見ているのが見える。
辺境伯の風貌が立派な髭に緩やかな髪を見ているとライオンを思い出すんだよね…ってなると、ディズ◯ーのライオンの男女が歌うロマンチックなあの歌かな!!
『〜♪〜♪〜♪〜』
私が歌い上げると辺境伯は手を思い切り叩いて拍手を送ってくれ、ヴィオレット様は感動してくれたようで号泣している。ヴィクトルさんは顔を赤くしたまま放心状態。叔父様とお兄様もすっごく喜んで拍手してくれた。
最後の最後にみんなで楽しい思い出ができてよかった。
こうして、私たちは次の日にジファール公爵家へ帰ったのでした。




