7歳になりました 38(オーヴェルニュ領編)
無事に何事もなくオーヴェルニュに戻り、オーヴェルニュ辺境伯であるコランタン様や王国の騎士団長であるルイ叔父様にも今回の内容を説明した。少し呆気に取られた様子だったが、無事に事態がおさまって安心した様子だった。
叔父様はすぐに転移魔法で王城に戻り、国王様に報告してくれることになった。そしてジファール公爵家の騎士団長のアロイスさんも転移魔法で公爵家に戻り報告してくれることになった。本来なら私が行って報告すればよかったのだけど、辺境伯夫人であるヴィオレット様にお礼の宴を開きたいからもう少し滞在してほしいと泣き落としされてしまい断れなかったのよ…。ゼン様にここのお土産持って帰るって言ったから町でお土産を見たかったんだよね!お父様達にもせっかくだからお土産買っていこう!
辺境伯家に戻った私たちはその日はゆっくり休み、次の日にオーヴェルニュの観光に行くことになった。ヴィクトルさんが案内するって言ってくれたんだけど、フィルマンお兄様がヴィクトルさんは顔が知れ渡っているからお忍びにならないからって却下してた。フィルマンお兄様は魔物の討伐でオーヴェルニュ領によく来ていたから詳しいそうで案内してくれることになった。
今日のお出かけはお兄様と護衛騎士の2人とジゼルさん、そして報告してすぐに戻ってきた騎士団長のアロイスさんと副団長のベルトランさん、他にも10名の騎士さんが護衛してくれるらしい。まぁ、10名の騎士さんは離れたところで護衛してくれるみたいだけど何だかすごい人数になってしまった。まぁ、自分の領内じゃないから慎重をきすためなのかな?
私達がいるのはオーヴェルニュの中心にある町で、がっしりした感じの石畳とレンガでできたお家がいっぱいだ。うちと違うのは冒険者の数が多いことと、魔物を従えた従魔士の姿が多く見られる。大きな魔物が歩くからがっしりした作りになっているのかなって思った。すごく活気があっていい感じだな〜!
「セリーヌ、あれをご覧、あれがここの名所の一つでもある見張り台だよ!」
「うわぁ〜!!!高い〜!!!」
この世界に来てこんなに大きな塔は初めて見た!多分見た感じは東京タワーの半分くらいの150メートルぐらいかな?大きな石が積み重なってできているみたい。
「ここに見張の騎士がいて常に森や街の様子を監視しているんだよ。ほら、あそこの木の扉の中に階段があって上に登れるようになっているんだ」
「わぁ〜!そうなんですね!」
私が喜んで見ているせいか階段下の扉の前で見張をしている騎士さんが微笑ましいって感いでニコニコこっちを見てくれている。今の私はいつものお忍びスタイルで髪と目の色を変えているからジファール家の人だとは分からないようになっている。お兄様は髪を隠すように帽子を目深に被っていサングラスをしている。2人ともお忍びの貴族風の衣装をしている。2人して水色の服装で一眼で兄弟だと分かる装いにしてある。
「お仕事お疲れ様です!街を守ってくれてありがとうございます!!」
私がにっこり笑ってお礼を言うと、騎士さんたちも笑って会釈を返してくれる。
「さぁ、セリーヌ。次はお店を見て回ろう!」
「は〜い!楽しみです!」
次に私達が来たのは魔物の素材を使った工芸品やアクセサリーを扱っているお店。オーヴェルニュは魔物が住む森が近いこともありそれらの素材を使った産業が盛んなんだって。中でもこのお店は有名で珍しいものも多く扱っているんだって。
「セリーヌ、欲しいものがあったら言うんだよ。何でも買ってあげるから!」
「あはは、もうお兄様ったら!冗談がうまいんだから!」
あははっと笑い合う兄弟を見ながらお付きの人々は絶対本気だと思い、互いに視線を合わせて頷き合っていた。
見て回るとすごくいろんな種類のものが置いてあった。アクセサリー系や置き物などたくさんあって見ていて飽きない。冒険者が使うような道具も扱っているようで魔物よけのものや魔物の牙や骨でできた武器も置いてあったし、魔物の素材で作った鎧なども置いてあって正にモン◯ンの世界みたい〜!!なんかテンション上がるな〜!!!
私が剣や鎧を見て大興奮しているのを見てお兄様は苦笑していたけど、どんな魔物の素材を使っているのか、どんな効果があるのが教えてくれた。
「お兄様は物知りですね!」
「まぁ、騎士団に入ってると嫌でも魔物に詳しくなるから。そしてそれに合わせた武具は必要になるからな」
「なるほど!さすがですね!」
私は結局、お母様やお祖母様には魔石でできたアクセサリーを選んだ。魔石は赤が多いらしいんだけどたまに色んな色の魔石が出ることもあるんだって!なので青い魔石は珍しいそうで、それを使ったネックレスとイヤリングのセットは絶対2人に似合うはず!オルレアンのお祖母様とルイ叔父様の奥さんのロラ様には黄色の魔石のネックレスとイヤリングのセットにしました。ジファール家の男性陣には青い魔石のネクタイピンとカフスのセットにして、オルレイン家にはそれの黄色バージョンにしました。ちなみに私とお兄様も同じものを買ったよ!
王様と王妃様には特大の魔石でできたブローチにしました。そしていつも仲良くしてくれる友達にはそれぞれの家のカラーの魔石でできたブローチを買い、マクシムおじいさんには茶色の魔石がついたループタイを買いました。琥珀色の落ち着いた感じが似合うかなって思ったんだよね!使用人の女性にはネックレス、男性にはネクタイピンに決め、小さな魔石が使われているものにしました。うちの騎士の皆さんには魔物の牙や骨でできた剣や弓、槍などを購入し好きなものを選んでもらうことにしたよ!みんな喜んでくれるといいなぁ〜!
次に向かったのはお菓子屋さん。名物は木の実を使った硬めのクッキーなんだって!日持ちのできるものが重宝されるみたい。ここではお家のみんなで食べる分とゼン様や精霊王様たち用のお菓子を爆買いしました。
満足のいく買い物ができて満足の私たちは人気のカフェに入り、美味しい木の実とドライフルーツをたくさん使ったタルトと紅茶を食べて休憩しました。ここでは護衛のみんなにも席に座ってもらい一緒に食べたよ!最初は辞退されたけど防御の魔法を張るからって言って何とか一緒に座ってもらえた。今回はみんなにはたくさん迷惑をかけた少しでもゆっくりしてほしいからね!
そして夜は盛大な宴が待っているので、夕方にはオーヴェルニュ城に戻りました。パーティー楽しみ〜!




