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Said ジファール家&国王リュカ&騎士団長ルイ+αの会談

オーヴェルニュ領のドラゴンと神器について一応落ち着いたが、まだ大きな問題が残っていた。それは神器がセリーヌの中に入ってしまったようで、ゼン様には心身に問題ないと言われたそうだが今でさえ神と精霊王に愛され人智を超えた存在なのに、神の力がさらに強くなってしまったとなれば今後の対応も慎重にしなければならない。

よって、今回はジファール家と国王であるリュカ、騎士団長のルイが集まり今後の動きについて話し合うことになった。


「今回はセリーヌのおかげで大事には至らなかったが、セリーヌがますます重要人物になったことでより厳重に守る必要が出てきた」


「もはやそのうち神として祀られそうな勢いだな…」


「ジファール家としても万全を期すが、国内なら我らでも対応可能だが…もし、今後他国が関係する場合はリュカにも協力してもらうことになると思う」


「それは構わない。むしろ対応しなかった時のことを考えたら恐ろしくて…皆のためにも厳重に対応していこう」


「警備面でもジファール家のみならず、国の護衛も今後考えなくてはいけないのでは?うちの騎士団にも優秀な人は多いし、自然な範囲で護衛していく必要があるな」


「ルイお兄様、私もセリーヌの側におりますし武力的な面では私も手伝えますわ」


「あぁ、ミラがいれば心強いな。そうしてもらえると助かる」


「フィルマンはしばらく落ち着くまでセリーヌの側につくことはできるか?」


「王宮としては問題ない。騎士団長も異論ないだろ?」


「あぁ、フィルマンがいない分人員を多く割り当てて対応するし、こっちで調整するので問題ない」


「フィルマンも問題ないか?」


「はい、問題ありません。むしろセリーヌの近くにいられるのはありがたいです」


「そういえば、セリーヌの姿が見えないが?」


「陛下、セリーヌは今はゼン様や精霊王様達にオーヴェルニュ領で買ってきたお土産を渡しに行っております」


「なるほど…セリーヌの置かれた状況については具体的には分からないのだよな?」


「…今の所はゼン様からも教えられていないようだ…」


『君たちにも迷惑をかけてすまないね…』


「いえ、そんなことは…ん?!」


『セリーヌに伝えるにはまだ、心の準備ができなくてね…』


「「「「「「ゼン様?!」」」」」」


『あ、勝手に入ってきてすまないね。君たちには説明しておこうと思ってね』


どこから現れたのか、それとも始めからいたのか分からないが急に現れたこの世界を司る神であるゼン様。我々が頭を下げようと立ち上がろうとすると手で制される。


『急に割り込んですまないね。でも、君たちにも私のことで迷惑をかけているから説明しようと思ってきたんだ。あ、セリーヌは今は精霊王達とお茶を楽しんでいるよ』


突如として現れた神の存在にみんな驚き緊張している。セリーヌのことを通して何度か会っているが神々しいオーラには慣れることはなく、いつもは上に立つ立場の面々もいつものように堂々とする余裕はない。


『それで、セリーヌのことなんだけど簡単に言うと、セリーヌの前世は異世界で先生をしていたのは知っているね?実はその前の生があるんだ』


ゼン様は少し遠くを見るような、少し懐かしむような悲しむような表情を見せる。しかし、それも一瞬のことでいつもの表情に戻った。恐ろしいほどに研ぎ澄まされた美しさ…思わず息をするのも忘れてしまいそうだ。


〜♪〜♪〜♪

我々で理解できない言語で呪文のようなものを唱え始めた。とても綺麗な言葉で思わず聞き惚れてしまう。


『悪いけどこの話は他言することは禁止させてもらったよ。話そうと思っても話すことはできないし、他の方法で伝えるのもできないからね』


神がここまでするほどの内容なのかと皆が固唾を飲んで話を聞く。


『セリーヌは私がこの世界を司る以前の神の魂を持っている。つまりセリーヌは神の生まれ変わりなんだよ』


「「「「「「!!!???」」」」」」


『だからこそ先代の神器を体に宿すことができたんだ。精霊王達がセリーヌを可愛がるのは彼女の気質もあるが神の力に心地よさを感じていることもある』


ゼン様の先代の神がいたことにも驚いたが、その神の生まれ変わりがセリーヌということにも驚いた。しかし神が代替わりするなんて…そんなことがありえるのか?


『疑問に思うのも無理はないけどこれが事実だよ。このことはセリーヌには伝えていない。彼女の力は強いが心根が優しすぎるからね…知れば今以上に無理をするだろう…。だからこそ君たちに伝えた。理由は言わなくても分かるね?』


「「「「「「御意」」」」」」


つまりは、セリーヌに危険がないように配慮し悪意を向けるものがあれば問答無用で切り捨てられる存在が必要だから我々に秘密を伝えたということだろう。無論、セリーヌへの邪な思いを向ける者に慈悲をかけるつもりまない。


『では、私は戻るよ。セリーヌに気づかれる前にね』


そういうとあっという間に姿を消してしまった。あまりの内容に皆、頭を抱えたがセリーヌを守るという点で一致していることもあり、その後の会談はスムーズに進み、セリーヌが帰ってくるまでには会談を終えてみんなで夕食をとりいつも通りに振る舞うことができたのであった。

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