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7歳になりました 35(オーヴェルニュ領編)

ドラゴン達に向かって走り出した私だけど、どうやったらドラゴンを止められるかなんて全く分かっていなかった。まず、ドラゴンは人間の言葉が分かるかどうかも知らないしね。


目の前には山のように巨大なドラゴン達が傷つきながらも結界を張って力が外に漏れ出さないようにしている姿と中央の石でできた祭壇のような所の上に2メートルほどの子供のドラゴンが30センチほどの水晶のようなものを持っている姿が見える。辺りには瓦礫が散乱しているので、神殿の階壁などが壊れた跡なんだろうと思った。


その光景を見ながらなぜか言葉が自然と浮かんできた。


そう、そういうのが私にとってはしっくりきたことも影響があると思う。


前世の先生時代を思い出すような光景だった…今まさに互いを傷つけてしまうような状況で止めなければならない様子が今の状況と重なったのだ。


子供同士のトラブルは防ごうと思っても全てを防ぎ切ることはとても難しい。ある程度言葉がわかるようになれば約束を繰り返し確認して意識させることはできるが、小さければ小さいほど衝動的に手が出てしまったりやってしまうことがある。特に言葉を十分に理解できていない赤ちゃんなんてなおのことである。


では、子供にはどうやって伝えればいいのか?もちろん怒鳴ったり手を出したりして叱ることはしない。よくヒステリーをおこして大声で怒鳴ってしまう人がいるけどそれは逆効果。新人の先生が自分の指示に従った欲しくて大きな声で怒鳴っていることがあるけど、先生と子供の双方にとってプラスにはならない。先生が怒鳴っているのが日常なら子供はいつものことだと聞き流してしまう。まず先生がやることは子供とたくさん関わって信頼関係を築き、そして先生の話を聞きたいと思わせるために大切なのは話の導入をすること!例えば子供の目を引くものを使ったりやったりすることで、興味を持たせ先生の話を聞きたいと思ってもらうこと!


そして重要なことを伝えるときに短い言葉で目線を合わせて真面目に伝えること!!


意味がわからないって?こうゆうことよ!!!


「め!ないないよ!(訳:だめよ!それを離して!)」




シーン…




辺りは今までの騒々しさが嘘のように静まり返り、人とドラゴンは私をガン見してくる。

ここで負けてはダメ!真面目な顔で神器を持った子供のドラゴンを見つめる。私と目が合った瞬間、子供のドラゴンが暴れていたのが嘘のように鎮まり、お互いを見つめる。そして、瞳に光が戻った瞬間…


ポイッ



「いい子ね〜!」


私は思いっきり笑顔になって子供のドラゴンを抱きしめ、よしよしと頭や背中を撫でる。すると子供のドラゴンは嬉しそうに尻尾を振り、喉をぐるぐると鳴らす。


「「「「「「「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜??????!!!!!!」」」」」」」


『『『『『『グオォ〜〜??????!!!!!!』』』』』』


うん、驚くよね…みんなも驚いていると思うけど、一番驚いているのは私だからね。

まさか、思いつくままに出た言葉が伝わるとは思わなかったし、こんなに早く解決(?)するなんて思わなかったし…。


そして、私の横には神器が転がっている…。持ったら私も同じになっちゃう可能性もあるから、触らないようにしないと…。そして、今後誰も触れないようにしなくちゃ…。


う〜ん…どうしたらいいんだろう??


私が水晶を見つめて考えていると、水晶が虹色に光だした…この光は…。


なんでだろう…すごく懐かしい…。私が先生をしていた時よりも、もっと前から…知っている?


考えようとした瞬間、目が開けていられないほども虹色の光が辺り一面に放たれた。


「セリーヌ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」


「なっ?!何だ?!」


「くっ!目が開けられない!!」


みんなが思わず目を瞑ったとき、私も目を閉じようとしたがその前に水晶が私の心臓に向かって飛んできて体の中に入っていくのが見えた。


「え?」


私の中に入ると光は収まり、水晶も消えていた…。


「…え〜〜〜〜???!!!」


「セリーヌ!!どうした?!大丈夫か??!!」


「えっと…大丈夫です…でも…」


「何かあったのか?!」


「えっと……神器が…私の中に入ってしまいました…」


「は…?」


「だから、神器が私の心臓の所に入っていって消えちゃったんです!!!」


「「「「「「「なんだって(なんですって)〜〜〜〜〜?????!!!!!」」」」」」」


『『『『『『グオォオォ〜〜??????!!!!!!』』』』』』


再び、みんなの絶叫が辺り一面にこだましたのでした。

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