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7歳になりました 33(オーヴェルニュ領編)

魔物を倒し、進んでいくうちにすっかり辺りは暗くなってしまったので、今日はここで野営をすることになりました。


今日はオークの肉が大量に手に入ったのでこのお肉を焼いて食べることになりました。私も手伝おうと思ったんだけど私の素性を知らない人との接触は極力減らした方がいいと言われたので、自分の泊まるテントを張ることにしました。前にキャンプの時に作ったロッジがアイテムボックスに入ってるから出して使えるんだけど目立ってしまうから今回は使えない。なので、テントの中をちょっと快適になるように工夫してある。見た目より中が広くなるようにしているし、ベットや食卓テーブルと椅子が置いてある。そしてシャワーもつけてある。因みにこの設備はお兄様やヴィクトルさんなど私のことを知っている人達のテントにはつけてある。初めて見た時にヴィクトルさんは驚いて固まっていたけどね。


「お嬢様、お食事の準備がそろそろ整うようです」


「はい!今行きます!」


外ではちょうどお肉が焼き上がるところだった。そして、私はそのお肉を見て固まった。

「?セリーヌどうしたんだ?」


お兄様が私が固まっている姿を見て不思議がっている。しかし、私はそれどころではない…。思わず震える手を口元に持っていく…。


「お嬢様?!どうされました?!」


「「お嬢様?!」」


ジゼルさん、ランスさんとシドさんが私を心配して声をかけてくれる。しかし、私の視線はある一点に注がれる…。


そう…私が見ている先にあるのはーーーーーー!!!




「漫画肉っ!!!!!」


「「「「「マンガニク??」」」」」


漫画を愛する人が一度は食べてみたいと思う夢の食べ物…漫画肉!!!!!

かの有名な海賊王を目指す少年やモンスターを狩るゲームに出てくるような骨付きの肉の塊を焼いた夢のお肉!!!

食べたいな〜ってずっと思っていたけれど、まず日本でそんな塊のお肉は手に入らない。諦めていた夢のお肉が今目の前で美味しそうに焼かれている!!!これを感動せずにはいられない!!!


「あの、私…その形のお肉をあむって食べるのがずっとずっと夢だったんですっ!!!だから嬉しくって!!!」


「あぁ!!このまま食べたいのかセリーヌ?確かに屋敷ではナイフとフォークで食べるからな」


「そうなんです!!バーベキューでもこんなに大きなお肉食べてないし、感動しちゃって!!」


「お嬢様、しかしそのまま食べるのは…」


「ジゼルさん、確かにお行儀は悪いと思うけど大きいお肉をあむってしたいの!!お願い!!」


思わず手を組んで懇願してしまう。


「「「「「うっ!!!」」」」」


すると、なぜかみんな胸を押さえてうずくまってしまった。


「えっ?あ、あれ??みんなどうしたの??」


「こほんっ、なんでもないよ!分かった。今日は塊の肉をそのまま食べていいよ」


「本当?!お兄様!!ありがとう!!!」


私は焼いてもらったお肉の塊を持って自分のテントへと戻った。お兄様達も一緒にテントで食べることになったのでみんなで座っていただく。


「では!!!いただきます!!!あむっ」


もぐもぐもぐ…


「ーーーーーーーっ!!!!!美味しい〜!!!」


お肉の表面の皮の部分がカリカリでパリッパリ!!そして中のお肉の部分からは噛んだ瞬間に肉汁が溢れ出てくる!!あまりのおいしさに目を輝かせ口いっぱいに方張って夢中で食べていると、周りが静かなのに気がついた。不思議に思って周りに目を向けるとお兄様達がうずくまってプルプルと震えて悶絶していた。

あ、なるほど!!あまりのおいしさにみんな震えているんだね!!気持ちはよくわかるよ!!!


それにしても、こんなに美味しいものを彼らは食べていたんだな〜って思いを膨らませる。彼らがおいしそうに食べていたのも納得!!ワイルドに肉を味付けして焼いただけ料理だとは思えないほどのおいしさだね!!こんなところで長年の夢が叶うなんて夢にも思わなかったな〜!!!


そんな感動に浸っている私は気づかなかったが、他のみんなは私の表情や動きにやられて悶絶していることには気づいていない私なのでした。

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