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7歳になりました 30(オーヴェルニュ領編)

お父様が陛下に相談し、王宮の騎士団を派遣してくれることになったそうです。そして騎士団長であるお母様のお兄様であるおじさまも一緒に来てくださるそうです。


準備を迅速に行い、三日後にオーヴェルニュに出発します。ジファール領からオーヴェルニュ領には転移魔法を使って行くことになりました。王都から各領地への転移、もしくは領地から領地への転移は陛下からの許可がないと使用できないから今回は全面強力して頂いています。


お祖母様には魔物についての講義をみっちりと受けさせられ、かつ魔物との戦い方についてみっちりと練習させられました。私は回復魔法を使えるけど、もし私が即死したらそれすらも使えないし、攻撃魔法って使えるけど苦手であんまり使いたくない。人を傷つけるって思うと腰がひけちゃうんだよね。バリアも常に貼り続けるのは流石に無理だしなぁ。


多分だけどゼン様や精霊王様達は私のことは守ってくれそうだけど他のみんなはどうかは分からないし、だからみんなを危険な目に合わせないように私ができることはなんでもやろうと思う!私が危険になればきっとみんな私を守ろうとしてくれる。みんなが私を大切に思ってくれているのは分かっているけど、それと同じぐらい私もみんなのことが大切。なんとしてでもみんなを守りたいけど神器がどれほどの力があるのかわからないし…。いざとなれば私が使える力は全て使ってでもみんなを巻き込まないようにしないと。


あっという間に三日が経ち、いよいよオーヴェルニュへ向かう日となりました。

ジファール領に残る家族が本気で心配し、別れの挨拶をしても一向に離してくれなくてフィルマンお兄様にベリッと引き離されてやっと馬車に乗り込むことができました。


「フィルマンお兄様助かりました。ありがとうございます!」


「いいよ、俺が残る側だったら多分俺も同じことしたと思うけどな!はははっ!」


「フィルマンお兄様…」


そんなことを話しているうちにあっという間にオーヴェルニュに転移した。そこには大きくて堅固な城が立っていた。城の大きさはジファール領の城の方が大きいけど、城を囲む城壁が分厚い!!すごい重厚感がある。

城壁を見ながら進むと城の前にがっしりした体格の男の人と可愛らしい女の人が立っていた。


私がお兄様のエスコートで馬車を降りると2人が私たちの前まで来てくれた。


「わざわざオーヴェルニュへ来ていただきありがとうございます。私はこの地を治めておりますコランタン・ド・ラ・オーヴェルニュと申します」

すごくがっしりしたマッチョでダンディーな人だなぁ!!赤い髪と瞳でヴィクトルさんとよく似てる。髪は少しウェーヴがかかっていて右の前髪だけ少し長くなっている、そこが色気を感じさせるなぁ。無精髭もワイルドな感じでかっこいい!


「同じく妻のヴィオレット・ド・ラ・オーヴェルニュでございます」

薄紫の長い髪を低い位置で二つに結び、タレ目の紫色の瞳が可愛らしい感じの人だな〜!それになんと言っても胸がでかい!!!巨乳ロリ風な人なんて実在するのかって思ったけど目の前に存在しているのを見て驚いてしまう!!

こうやってみるとヴィクトルさんはお父様になんだな〜!


「コランタン殿、奥方殿、お出迎えありがとうございます。お二人には初めてお目にかかる妹を紹介します。妹のセリーヌです」


「皆様、初めまして!セリーヌ・ド・ラ・ジファールと申します。今回はよろしくお願いいたします」


「これはこれは!ヒューマン殿やみなさんが大事にされているのも納得ですな!」


「まぁ!!!なんて可愛らしいのかしら!!!」


2人が目をキラキラさせてこっちを見てくるからちょっとびっくりしてしまった。私からしたら2人の方が魅力的だから照れてしまう。


「さぁ、立ち話も何ですから中にお入りください。お茶を飲みながら今後の動きについて確認いたしましょう。中にルイ殿もお待ちですよ」


「「ありがとうございます」」


「あら?ヴィクトル?あなたなぜそんなに離れているの?」


ビクッ

そうなんです。なぜなヴィクトルさんは私たちの後方30メートルの位置にいるのです。


「そうだな、おい、ヴィクトル早くお客様をご案内しなさい」


「わ、わわわわわわ分かってるよっ!!!」


ヴィクトルさんは私が大人の姿に変身してから様子がおかしい。目が合うと顔が真っ赤になって目を逸らすし、言葉もつっかえてしまう。お兄様やお父様に何か言われたのかしら?私そんなに怖くないからそんなにびくつかなくてもいいのになぁ〜。


あ、また目が合った。…とりあえず笑っておこう!ニコッ♪


「〜〜〜〜〜っ!!!」


あ、ダッシュでいなくなちゃった…それを見ているフィルマンお兄様はなぜか目が氷のように冷たいまま微笑んでいるし…うん、あんまり深く考えないようにしよう!今はドラゴンを何とかしないとね!!


私は気持ちを切り替えてオーヴェルニュ城へと入って行くのでした。

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