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Side ヒューゴ&アレクシ

セリーヌが部屋に戻り、ヴィクトルも客間で休んでもらうことにした。


そして、執務室に残ったのはジファール家の親子2人のみ。


そして2人の間に流れるのは非常に重い空気だった。


そう、2人はある重大な問題を目の当たりにして思い悩んでいるのである。


「分かってはいたんだ…きっとそうなるだろうと…」


「父上…私も同じ気持ちです…」


「大きな問題から目を背けるだけでは問題は解決しない…分かっていたんだ…しかし…!!」


「はい…私も同じ気持ちです…」


「そう、分かっていたさ!!!セリーヌは今の時点で天使!!!大人になったら天使が女神になるのは分かっていたさ!!!!!」


「父上…っ!!!お気持ちお察ししますっ!!!」


「くそっ!!!全然対策ができていないっ!!!基本は領地にいるし王都に出るのはデビュタントの時だとたかを括ってしまっていたっ!!!」


「私も自分の未熟さに腹が立ちますっ!!あと10年は時間があると思っていましたっ!!」


「とりあえず、オーヴェルニュへ向かううちの騎士団を招集してセリーヌのことについて話さなければあらない…そしてもし…もし…血迷えばどうなるかについて解らせないといけないな…」


「それについてはお任せください。私が責任を持ってやっておきます」


アレクシは今日一番の綺麗な笑顔を父に向けた。その目は凍りついており後ろには黒い炎のようなオーラが見えるようだ…まさに悪魔のような…。


「そうか、ではアレクシお前に任せる。私は急ぎ王宮に行き王宮騎士団の要請と釘を刺してくる…2度と抜けないような釘をな…」


「はい、よろしくお願いします」


ヒューゴの瞳はアレクシそっくりの凍りついた目をしており、纏うオーラは魔王のように禍々しい…。

この姿をみるとアレクシは自分はまだ父には遠く及ばないと実感する。しかし、向かう目的は同じで同志だ!!怖くない。むしろ頼もしいと感じる。


そう、目的はただ一つ…


セリーヌに近づく男(害虫)を根絶すること!!!!!


大人になったセリーヌは言葉では言い表せないほど美しく光り輝いていた。銀色の長い髪がサラサラと広がり、大きな金色の瞳にバラ色の頬と唇…スラリとした手足をしており、スタイル抜群でボン・キュ・ボンの目のやり場に困ってしまう姿をしていた。


こんな美女が目の前に現れて正常でいらる男なんていない!!!きっと理性を保っていることはできない!!!そうなればセリーヌに危険が及んでしまう!!!そんなこと我々が許す訳がないっ!!!


「あ、父上。フィルマンにもこのことを伝え早速作戦を練ろうと思います」


「そうだな。2人で堅固な計画を立てるようにしてくれ」


「はい、お任せください。では失礼します」


父上の執務室を出て廊下を歩きながら考えるのは、先ほどの友であるヴィクトルのこと…。

私と同じように令嬢に追いかけられることが多かったヴィクトルは女性を嫌っていた。故に、初めてセリーヌと会った際にいつも接している女性と同じようにしてしまったのだろう。だが、セリーヌがそこら辺の令嬢と一緒のはずがない。接しているうちに他の令嬢とは違うをヴィクトルも感じたようだった。そして、心を開き出した時によりによってセリーヌの大人になった姿を見てしまったのだがら、惚れてしまうのもしょうがないだろう…。


「ハァ〜」


ヴィクトルが悪いやつじゃないのは分かっているが、セリーヌを任せると言うこととは話が違う。私の天使をそう易々と渡してたまるか!!!セリーヌがいなかったら私の世界は色のない暗い世界だったんだ。取られてたまるか!!!!!そのためにもフィルマンと一緒に綿密な計画を立てなければ!!!

アレクシは今後の動きについて考えならな足早に廊下を進んでいくのだった。




ジファール家の親子にとってドラゴンの問題よりもセリーヌが狼に襲われてしまうことへの危険性の方が気がかりになってしまっている2人なのでした。


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