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7歳になりました 29(オーヴェルニュ領編)

お父様たちにゼン様から聞いた話を伝えると重い空気が漂う。お父様たちには私の力を持ってしても難しいと言うことは伏せてある。きっと話せば心配してしまうからね。


「あの…お父様、私1人でオーヴェルニュに行こうと思います」


「セリーヌ、それは許可できない。お前はまだ7歳なんだぞ?!」


「私なら大丈夫です。私には力もありますし、危険はありませんよ」


「そんなはずないだろ?!国中のドラゴンが集まっていて、それに神の力によって暴走したドラゴンもいるんだぞ?!危険じゃないわけがないだろう?!」


「父上、私が一緒にオーヴェルニュに向かいます!!セリーヌを1人で行かせる訳には行きません!!」


「アレクシ落ち着きなさい。それとお前の同行は認められない。その理由は分かるな?」


「…っ!!!」


アレクシお兄様はジファール公爵家を担っていく大切な人だからね。危険がある場所に行かせるわけにないかない。きっとお兄様もわかっているけど、私を心配してくれているのね。


「お兄様、大丈夫ですよ。心配しないでください」


「セリーヌ、アレクシは連れて行けないがうちの騎士団やフィルマンと一緒に行きなさい。フィルマンはソードマスターだから魔物からお前を守ってくれるだろう」


「でも、お兄様や騎士団の皆さんに危険があるのではないですか?私は…」


「セリーヌ!フィルマンたちが危険なら子どものお前はもっと危険なはずだ。お前は危険がないと言っただろう?なら、彼らを連れて行きなさい」


私にはゼン様や精霊王様達の加護があるけど、私には武術のセンスがないから…お父様やお兄様が心配する気持ちはわかるんだけど、でもお兄様達が危険な目にあるのは嫌だな…。

「…私なら転移魔法が使えますから、行ってすぐに帰ってきます!」


「駄目だ。もし、行った先で動けないような状態になったらどうするつもりだ?」


「俺はオーヴェルニュを治める一族の者として責任がある。お前1人を行かせないからな!!何がなんでも追っていく!!!」


困ったなぁ〜話し合いが並行線で交わる気がしないなぁ…。


「…あ、そうだ!!こうすればいいんじゃないかな?」


「「「???」」」


私は闇魔法を使って自分の姿形を変えることにしました。いつもは髪と目だけ変えているけど全身を変えられるってジェット様が言ってたはず!!私が子どもじゃなくなればお父様達の心配も少しは落ち着くかも!!今は7歳だけど前世はアラフォーなんだからもう、ちゃんとした大人だもん!!


私は闇魔法を使って自分に影を纏わせて私が後10歳大人になった姿を作ることにしました。


「どうです?私、大人でしょう!!」


「「「っ!!!!!」」」


窓ガラスに映った姿で自分の姿を確認してみる。おぉ〜!!大人になってる〜!!!手足もすらっと伸びて顔も大人っぽい!!いい感じじゃない〜♪


「これでバッチリですね!!」


「「「どこがだ〜っ!!!」」」


「?!」


「むしろ余計に不安になった!!!」


「こんな姿で1人で歩かせられるか!!!狼にすぐに食べられてしまうじゃないか!!!」


「〜〜〜〜っ!!!」


お父様とお兄様は青い顔をして、ヴィクトルさんは赤い顔で突っ込んできた。


「…おい、ヴィクトル…貴様、よからぬことを考えてないだろうな?!」


ギクッ

「そ、そそそそそそそそんなわけないだろ?!」


バキッ

「貴様、めちゃくちゃ狼狽えてるじゃねーか!!殺す!!!」


「うわぁ〜?!やめろ!!!お前がやると洒落にならないだろ?!」


「安心しろ…本気だ」


「余計悪いわ〜!!!」


え…何これ…余計に事態がややこしくなってしまった…。


「み、みんな落ち着いて〜!!!」


「「「これが落ち着いていられるか〜!!!」」」


「えぇ〜?!理不尽じゃない?!」


その後すぐに元の姿に戻り、みんなを落ち着かせた。


話し合いをかさね、やっと内容をまとめることができました。話し合いの結果、ヴィクトルさんたちの騎士団とジファール公爵家の騎士団、それとフィルマンお兄様と私で行くことになりました。あと、王家へも救援を頼むことにしました。山道を行くことになるので子どもの姿のまま行くには難しいので、私は大人の姿になって行くことになりました。でも、なぜかローブを目深に被って人目につかないようにするように言われた。暑いから嫌だって言ったら今まで見たことないぐらい綺麗な笑顔で却下された。笑顔にはなぜか有無を言わせぬ迫力があって、なぜか寒気がしたよ…。しょうがないから、魔法でローブの温度を快適にできるようにしようと決めた私なのでした。

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