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7歳になりました 1 (領地でのびのび)

王都を離れジファール公爵領で過ごし始めて2年が経ちました。公爵領では日本食の材料となる作物を育てるために、お父様に公爵家の敷地の一角を貸してもらえることになりました。


はじめの年は畑や田んぼを作ることにしました。それぞれの作物に合わせた土づくりをしないといけないので、土を耕したり肥料を作ったりと大変だったけど、精霊王様達やゼン様に色々とアドバイスをもらったり、使用人のみんなに協力してもらって立派な畑と田んぼを作ることができました!


2年目の年は本格的に作物を育て始めることになりました!いや〜ここに辿り着くまでが大変だったなぁ…。田んぼの水が保つように粘土層を固めて作り、その上に砂を入れ、更にそこに水を川から引き入れ、田んぼに循環するようにしたので結構な大工事だったよ。でも、私が魔法を使って一気に進めたから工事自体はスムーズに進んだからよかった。水を引いて入れ、田んぼに水が保ったままになっていることを確認し、いよいよです。


そう!いよいよ田植えです!!!


前世では子ども達と近所の農家さんの田んぼに行って、田植え体験をさせてもらっていたから泥の中でも余裕で動けます!!何故かって?あちこちから先生足が抜けないって助けを求める声が聞こえるから自分が泥に埋まっている場合じゃないんですよ!!なので瞬時に泥から移動する術を身につけたよ。あと、大切なのは倒れない体幹だね!!子どもに抱きつかれても倒れず踏ん張れる体幹は大事!!そして重いものを持った時に大事なのは腰だね!!泥だらけで重くなった子ども達を抱き上げたり、大量の稲の苗を配り歩いたりと大変なんだよ!!


せっかくなので、お友達にも田植えをしてみませんかって招待状を送りました。そして、なんとダメもとで誘ったアルベールとライアンが参加することになり、お忍びで陛下と王妃様もお越しになることになりました!あとフィリベールとイネスとポール、カロル、従兄弟のリアムとジュリーも来ることになっているので楽しみ!!


今日は、動きやすいように膝上のスボンに長袖のTシャツ、ツバの大きい帽子を身につけております!この格好は田植えをする上で必須なので、人数分準備しましたよ!始めに足を出すのは、はしたないからって言われたけど、この格好じゃないと足を取られて進めないって説得しました!大人なら長靴とズボンでも大丈夫だけど、我々子どもでは足を取られて作業にならないからね!


そんなこんなで、みんなの着替えを待っているところです!


「セリーヌお姉ちゃ〜ん!準備できたよ〜!」


駆け寄ってきたのは私の従兄弟でオルレアン侯爵家のジュリーちゃん!私のことをお姉ちゃんみたいに思ってくれており、一つ年下の可愛い女の子!赤茶色の髪にくりくりの緑の目でとっても可愛い!そしてその側を落ち着いた足取りでやってきたのはジュリーちゃんの兄のリアム。私とは同い年だよ!リアムは同い年だけど寡黙で落ち着いた男の子。金の髪に緑の目、短髪でキリリとしてかっこいいよ!私より頭一つ分大きいけど、とっても優しくて頼りになるの!あ、ちなみにリアムのお父様は今の王国騎士団長をしています!リアムのお父様が私のお母様の弟なんだよ!武芸を嗜むお家柄だからリアムの小さい頃から武術をやっていてすっごく強いよ!


「ジェリーちゃん似合ってるよ〜!リアムも手伝いに来てくれてありがとうね!」


「お姉ちゃんに褒められて嬉しい!今日はお手伝い頑張るね!!」


「セリーヌ…よろしく頼む」


「もう少ししたらみんな来ると思うから、座って待ってましょう!」


「お姉ちゃんに会えるのすっごく楽しみにしてたの!!」


「私も2人に会えるのが楽しみだったわ!私が領地に来てからは中々会えなかったものね」


「うん…お姉ちゃんに会えなくて寂しかった…夏の休みの時にしか会えなくなっちゃったもん」


「ジェリーちゃん!私もだよ!!」


思わず、ジェリーちゃんを抱き締めるとジェリーちゃんも抱きしめ返してくれる。そんな私たちの様子を静かに微笑んで見ているリアム。同じ歳のはずなのに落ち着いた雰囲気を持っているんだよね〜。…多分、前世の記憶を持っている私よりも落ち着いているよ…。


私達が久しぶりの感動の再会をしているうちに他のみんなも集まってきました。イネスとカロルは足が出ているのが少し恥ずかしがっていたけど可愛いよってべた褒めしておいたよ!アルベール達はなぜかちょっと顔を赤くしていたけど、体調には問題ないって言ってたから大丈夫なのかな?私達は公爵家の敷地内にある作ったばかりの田んぼに馬車で向かいます!



ここは近くに森があり、そこから流れる川から水をひいて田んぼを作りました。面積的には5反(50,000平方メートル)ぐらいだね。今回やってみて上手く育った場合は面積を広げたり、領地の人で育ててみたい人がいたら分けてあげたりしてもいいかなって思っているんだけど、一回自分でやってみないとやり方を教えられないからね!たくさん取れたら領地のお祭りで無料で食べてもらえたらなって思ってるんだよね〜!是非とも日本食を普及していきたい!!


田植えをする場所に到着しました!田んぼの近くには大きなテントを張り、王族の皆さんや保護者のみなさんが見学できる場所を作りました!田植えが終わったら、私達もこのテントで休憩したりご飯を食べたりする予定です!



「コホン!今日は田植え体験にお越しいただきありがとうございます!今から田植えのやり方の説明しますからね!まず,苗を3〜5本の塊を持って,田んぼに線をひいてあるバッテンのところに植えてください!(事前に格子状のマス目を田んぼにつけておきました)植える時が指先が埋まる程度で泥に押し込んで下さいね!では,私が見本を見せますからやり方を見ていてくださいね〜!」


私は田んぼの中に入って腰につけたカゴから稲の苗を取り出してちょちょいのちょいと植えてみせる。


「こんな感じです質問ある人〜?…大丈夫みたいですね!では、みんな張り切ってやってみましょう!!」


さあ、みんな上手にできるかな?楽しみだね!!

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