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5歳になりました 18

王宮でのお茶会以降、私には多くの貴族からお茶会やパーティーなどの誘いがひっきりなしに届くようになった。貴族同士の付き合いが大事なのも分かるが、貴族のしきたりに習った堅苦しいお茶会って私には気が重いんだよね。


でも、王都にいる限り断るにも限界があるし…。そう思って家族に相談すると王都を離れて公爵家の領地で過ごしての構わないって言ってくれました!療養のために領地に帰ったってことにすれば領地にいても他の貴族が無理に会いに来ることはないから、私の悩みは解消される!両親もひっきりなしに来る招待状や結婚の申込みに辟易していたからね…。


私は転移魔法を使えるから、毎日お父様達とお茶をしたりご飯を食べたりすることは可能だから寂しくないしね!私が転移魔法を使うことはきちんと陛下から許可を取りました!内緒で王都に来ている時に王子達と一緒に遊んでくれれば使っていいって!


こうして私は領地に戻ってゆったり過ごすことになりました!あ、なんでゆったりかっていうと実は私は勉強も魔法も規格外で同じぐらいの子どもが習うことはもうできるんです!本当、チート様様だね!ゼン様、ありがとうございます!


王都を離れる前の日に教会に行きました。私が到着すると神官の皆さんが私を拝み倒す勢いでちょっと引いてしまったよ。でも、あんまり崇め奉るのはやめてもらいました。

なぜ、教会に来たかというとゼン様に挨拶しようと思ってね。教会の礼拝堂に行き、祭壇の正面にある大きなクリスタルに手をかざすと、以前ゼン様とあった場所に移動した。


『セリーヌ、よく来たね』


「ゼン様、久しぶりです!なかなか会いに来れなくてごめんなさい」


『ふふっ、大丈夫だよ。みんなにモテモテで大変みたいだね〜』


「う〜ん…モテモテというか、珍しい珍獣に会いたいっていう感じに近いかな?」


『セリーヌは珍獣は珍獣でもパンダのようだね。その愛くるしさと珍しさに人がよって来てしまうのかな』


「え〜それは嫌だな〜」


『パンダも大変だね〜』


「もう!他人事だと思って!!」


『ごめんごめん、冗談だよ。でも、誰か困っている人がいたら今後も助けてあげてね。ま、無理のない範囲でいいんだけどね』


「うん、私ができることならお手伝いしていくよ!ゼン様、私が王都を離れたらまたしばらく会えなくなるのかな?それがちょっと寂しくて…流石に教会だと人の目があるから転移魔法は難しいよね?」


『う〜ん…あ、セリーヌ手を出して』


「?はい、こう?」


『〜♪〜♪〜』


ゼン様は私の手を握ると小さな声で囁くように何かをつぶいやいた。綺麗な旋律で、今までに言いたことのない言葉を口ずさみ始めて何だか歌っているみたい…。


『よし、できたよ!』


「何ができたの?」


『僕とセリーヌがどこにいても繋がれるようにしたんだ。セリーヌが僕に会いたいって願えばいつでもここにこれるよ』


「えぇ?!すごい!ありがとう!あ、でもゼン様には負担にはならない?」


『大丈夫だよ。僕はこれでもこの世界の神だから』


「いつもわがままばかり言ってごめんね〜」


『そんなことないよ、僕もセリーヌと一緒にいられるのは嬉しいから』


「ゼン様、いつもありがとう!感謝の気持ちを込めて、これ持ってきたの!じゃじゃ〜ん!!」


私が取り出したのは似顔絵クッキー!好評だったのでまた作ってみました♪


「そうそう、精霊王様達のも作ってきたよ〜!」


私がそう言って机の上に並べると、私の周りはあっという間に人だかりができました。


『『『『『『セリーヌ、ありがとう!!』』』』』』


『この前、セリーヌがクッキー作っているのをみていいな〜って思ってたのよ〜!!』


「アンバー様が土地を豊かにしてくれたから、小麦も果物もたくさん実って美味しいクッキーができました!もちろん、他の皆さんの力のおかげでもあるんですけどね!」


精霊王達は互いにバランスをとりながらこの世界を豊かにする手伝いをしてくれている。その恩恵を得ているから飢えずにいられているんだよね。本当にありがたい!

人が自然と仲良く生活できていれば多くの恩恵を得られるけど、人が自然とのバランスを崩すようなことをすれば精霊王達からの恩恵は得られなくなり、作物を育て発展していくことは難しくなる。きちんと考えて生活しないとね!


ちなみに、ゼン様は精霊王様達の生みの親でもあり力を与えた神なので力は絶大なんだって。だからこそあまり手を出さないようにしているらしくて、基本は精霊王様達に世界のバランスの監視をさせて偏りがあれば精霊王様が対処するんだって。


ゼン様と精霊王様達は何かと大変なんだなって思う。少しでも癒しになれるようにまたお菓子持ってこよう!


「そうそう、日本食を作る材料となる植物てこの世界に存在してるのかな?」


『あぁ、あるよ。セリーヌは日本食が食べたいだろうって思ってこちらの世界にも作ったんだ。これ、色々な作物の種だから領地に行ったら作ってみるといいよ』


「作り方が分からない作物や調味料があるんだけど…」


『その時は僕や精霊王達が教えてあげるから遠慮なく聞いて』


「わぁ〜!!ありがとう〜!!できたらここにも持ってくるからね!!」


こうして私は植物の種を大量にゲットし、日本食への一歩を踏み出したのである。大量の種はアイテムボックスにちゃんとしまってから教会に戻りました。じゃないと、神にもらったものだって大騒ぎになりそうだったからね…。

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