5歳になりました 17(みんなでピクニック)
お茶の時間が終わったので、再び私たちは遊ぶことにしました。湖があるから釣りをしようと言うことになり、家から持ってきた釣り竿を使って釣りをします!たくさん釣ってみんなで塩焼きにして食べたいな〜!!
「セリーヌ、餌をつけてあげたからこれを投げ入れてごらん」
「セリーヌ、こうやるんだぞ!見てな!!」
アレクシお兄様が釣り竿をセッティングしてくれ、フィルマンお兄様がお手本を見せてくれます。紳士的な振る舞いとグイグイと引っ張るリーダーシップ、お兄様達がモテモテになる訳を改めて実感させられるな〜!!!
アレクシお兄様は私が座る椅子にハンカチをひいてくれたり、飲み物を持ってくるようにメイドさんに声をかけたりと甲斐甲斐しく世話をしてくれた。フィルマンお兄様の竿捌きは見事で、魚が隠れていそうなポイントにピンポイントで針を投げ入れており、さすがだなって感心してしまう。
「お兄様達、ありがとうございます!!やってみますね!それっ!!」
私の投げた針はフィルマンお兄様のようには飛んでいかず、お兄様が投げ入れたところの三分の一しか飛ばなかった。う〜ん、やって見ると難しいね〜。隣を見るとアルベールとライアンが、フィルマンお兄様よりは手前だけど上手に投げ入れていた。フィリベールは釣りをしている私たちの絵を描くって言って、今もスラスラとペンを走らせている。
待つこと数分で、フィルマンお兄様は大きなニジマスを釣り上げていた。しかもトリプルで!!
「きゃ〜!!フィルマンお兄様すごい!!!さすがですね〜!!!」
「ははっ、こんなの余裕だよ!!もっと釣ってセリーヌにいっぱい食べさせてやるからな!!」
「おや、私にもかかったみたいだ。よっと」
アレクシお兄様も大きなニジマスをダブルで釣り上げた。
「わぁ〜!!アレクシお兄様もすご〜い!!!お兄様達はさすがですね!!かっこいい〜!!!」
私がきゃっきゃして喜んでいるすきに、お兄様達は王子達をみてドヤ顔をして鼻で笑った。それをみて悔しくて王子達が唇を噛んでいたのだが、魚に夢中の私は気づいていませんでした。しかし、その様子をフィリベールが絵に描き起こしており、その事実が発覚するのはもう少し先のことなのでした。
その後、私はフィルマンお兄様に手伝ってもらいながら1時間ほどで3びき釣り上げました!フィルマンお兄様は30匹、アレクシお兄様は20匹ほど釣り上げ、王子達は10匹ほど釣っていました。釣った魚は一緒に来ていた料理人の方に捌いてもらい、塩をかけて焚き火で焼きました。段々と皮が焼けてきて香ばしい香りと、油が出てきて沸々となってめちゃくちゃ美味しそうで、私は焚き火の前に陣取って焼ける様子をガン見していました。ちなみに、この姿もフィリマンによって記録されているとは知らず、後に発覚するのでした。
私たちは香ばしく焼きあがった魚をもらい、早速食べることにしました。料理人の皆さんが串から外して皿に盛り付けようとしたから、串のまま欲しいと言ってそのまま貰いました。だって、焼き魚は串のままかぶりついた方が絶対美味しいもんね!!私が串から直接食べるって言った時はみんな驚いていたけど、止められることはなかったからよかった。私の真似をしてお兄様達やアルベール、ライアン、フィリベールも串から一緒に食べました。大人達も苦笑しながらも同じ食べ方で食べていたよ。まぁ、陛下はすぐに串のまま食べるって言ってお父様に呆れられていたけど、陛下がやってみろって勧めるから最終的にはみんな串から直に食べていたよ。みんな串から食べて方が美味しいねって言ってくれてよかった!
食べ終わった後に、フィリベールにどんな絵を描いたのか見せてもらったら、決定的瞬間を描いた絵が何枚も出てきた。お兄様達のドヤ顔や焚き火のそばで魚をガン見している私などがあって絵を見ながら爆笑したり、なんでこんな絵があるの?!って赤面したりして今日の思い出をみんなで振り返って楽しみました。
楽しい時間はあっという間に過ぎていき、気づけば夕方になっていました。そろそろおうちに帰る時間です。
「今日はとっても楽しかったね!!」
「うん、私も楽しかったよ。セリーヌ、今度はぜひ王城にも遊びにきてね」
「僕も一緒に王城で待ってる!」
「セリーヌ…スケッチをもとに絵を描いて、完成したらぜひ見に来てね…」
「はい!楽しみにしてます!」
「「セリーヌ、出かけるときはお兄様も一緒に行くから1人で行ってはダメだよ」」
そんな会話をして、陛下や王妃様、ブロア公爵様と公爵夫人にも挨拶をして私達は屋敷に帰ることになりました。
今日はいろいろなことをして動き回ったことと、お腹がいっぱいなこともあり、私は帰りの馬車ではぐっすり夢の中でした。そしてその様子を家族が可愛いって小声でいいなからニコニコしていることに気がつかない私なのでした。




