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5歳になりました 15 (みんなでピクニック)

私は家族と共にピクニックに来た王族の皆様にご挨拶しに向かった。お父様がジファール家を代表して挨拶をしてくれた。お父様は若干不機嫌だったけどね。私以外の家族は王妃様とライアン様には会ったことがある様なので、この前挨拶できなかった私は自己紹介をする流れになりました。


「皆様、お会いできて光栄です。エルサ王妃様、ライアン王子様この前はきちんとご挨拶もできずに申し訳ありません。セリーヌ・ド・ラ・ジファールでございます」


「セリーヌ、あなたのことはアルベールからよく聞いていますよ。この前のお茶会の時は一緒に遊んでくれてそうですね。あなたからの手紙をアルベールはいつも心待ちにしているんですよ」


「母上!!」


あらあら、お母様に暴露されてアルベールが真っ赤になっている!子どもって手紙のやりとり好きなんだよね〜!私が先生時代も絵や文字が書けるようになるとお手紙くれたな〜!私もお返事書くとすっごく喜んでくれて私も嬉しかったな〜!もらった手紙は大事に箱の中に入れて落ちこんだ時に読んで元気もらってたんだよね〜!…私の宝物だったんだけど…。まぁ、あっちの世界できっと両親が大事にとっていてくれているだろうからね!


「アルベールが喜んでくれていたなら私も嬉しいです!私もお手紙もらえて嬉しかったです」


「本当かい?!」


「えぇ!もちろんです!大事に手紙もとってありますよ!」


それを聞いてアルベールは嬉しそうに微笑んでいた。うわぁ〜!!美少年の微笑みの破壊力半端ないな〜!!目がキラキラで潰れそうだよ!!!


「セリーヌ、ライアンへも折り紙や手紙をくれてありがとう。ライアンも夢中になって遊んでいたのよ!」

ライアン様は王妃様の影に隠れて顔を見せてくれない。このスタイルはよく入学式でみる光景だね!!こうゆう時はこっちに興味を持ってもらうことが大事なんだよ!


「ライアン王子様はどんな遊びがお好きですか?私は鬼ごっこやかくれんぼ、絵を描いたり本を読んだりするのも好きなんです。それから歌も大好きなんですよ〜!」


「……」


「あ、ライアン様は魔法はお好きですか?私が魔法を使うので見ててくださいね〜!ライアン様、私の手の指は何本あるでしょうか?」


「………10」


「ふっふっふ〜!さあ、私の指は果たして何本なのかよ〜く聞いて見ていてくださいね〜!」


〜♪〜♪〜♪

私がやったのは魔法の指という手遊びで、歌いながら数えていくと指が11本になっているっていうマジックの要素が入った手遊び。タネは至ってシンプルだけど子どもには人気があって不思議がって何回もリクエストされていたんだよね〜!


やってみせるとライアン様が王妃様の影からじっと見ていたが、最終的に指が11となりライアン様は驚いて見ていた。


「なんでだ?!10本しかなかったぞ?!なんで11本になっているんだよ?!」


「それは私が魔法使いだから〜!」


「はぁ〜?!指が増える魔法なんて聞いたことないぞ?!」


「不思議ですね〜!もう一回やりましょうか?」


「うん!!!」


ライアン様は夢中になって見ており、アルベールやお兄様達はすぐにトリックに気づいたみたいで、微笑ましそうに様子を見守っている。何度か繰り返してライアン様はトリックに気づいて興奮したようにタネを明かして満足そうにしていた。

その後、ライアン様は私にも慣れたようで王妃様から離れて一緒に過ごすようになった。王妃様はその様子にほっとしたようで目を潤ませて様子を見守っていた。


「なぁ、僕の名前に様はつけなくていい」


「では、私もセリーヌとお呼びくださいね」


「うん。……セリーヌは…ぼ、僕の髪と瞳どう思う?…僕、王族の髪と目を持っていないんだ…」

この国の王族は金の髪と瞳を持っている。それは王族の象徴とされているから金の髪や目を持っている人は王族の血族という証になる。ライアンが人前に出ないのはそれを気にしてのことなのかな?

前世も人との容姿の違いを不安がる子はいた。でも、それは普通のことなんだと私は繰り返し話してきた。ライアンにも自信を持って過ごしてほしい。


「私はライアン様が大好きですよ」


「「「「えぇ?!」」」」


「お父様、お母様、アレクシお兄様、フィルマンお兄様、テオ、陛下や王妃様、アルベール…他にも大好きな人がたくさんいます!みんな容姿も性格も違うけどそれがいいところですよね!全部一緒だと誰が誰だか覚えられる自信が私にはないから」


「…」


「違うことは恥じゃありません。生きているものは皆が尊いと私は思います」


「…ぐすっ」

ライオンはアルベールに抱きつき涙を隠している。少しは安心したのかな?きっと、心無い大人に容姿について何か言われて傷ついていたんだろうな…。


「それに、ライアンはとっても可愛いよね!」


「はぁ〜?!僕は可愛くない!!!」


「あ、お兄様達やアルベールも可愛いですよ!!」

前世の記憶がある私としては子ども達みんな可愛く見えるんだよね〜!


「おい!!!僕は可愛くない!!可愛いって言うな!!!」


「はい、かっこいいですね!!」


「〜!!!絶対思ってないだろ?!」


ライアンはギャ〜ギャ〜騒いで文句言っているけど、その姿が既に可愛いんだよね〜!!私は文句を聴きながらニマニマして聞いてしまうのであった。その様子をお兄様達とアルベールが複雑な表情をして見ていることには気づかない私なのでした。

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