5歳になりました 14 (みんなでピクニック)
今日はお父様とお母様のお仕事がお休みなので、家族みんなでお出かけに行くんです!
行くのは王都の近くにある湖です。湖の周りには今はお花がいっぱい咲いており、人気があるそうです!私は今日のために内緒で準備したものがあるんだよね〜!後でみんなにサプライズする予定なので楽しみ〜!喜んでくれるといいな〜!
湖には公爵家の騎士団がついてきています!先日遊びに行って仲良しになったので出発前、みんなに挨拶をしにいくと喜んでくれました。みんなでお出かけって嬉しいな〜!なんか、これだけ大人数での移動ってなると遠足に行った時を思い出すな〜!先生時代は遠足前に下見に行ったり、危険がないか確認したり、オリエンテーションは何をするか検討したりと忙しかったからな〜!そう考えるときっと騎士の皆さんが下見に行ったり警護の確認をしたりと大変だったんだろうな〜。そう考えると本当感謝の気持ちでいっぱいだよ!!
馬車に乗って移動するんだけど誰が私を膝の上に乗せるか口論になったので、1人で座るって言いました。すると隣に座るのは誰かでまた揉めたので行きと帰りで座る場所を交換するってことで最終的に納得してくれてよかった。
あ、今日の私たちの服装のテーマはラプンツェル!私とお母様は三つ編みをして少しボリュームを抑えた薄紫とピンクのドレスを着ています。お父様とお兄様達は軽やかなシャツとズボン、そしてロングブーツを履いています。
移動すること1時間、やっと湖がある森に到着しました!着いてみると人気があって人が多いって聞いていたけど人が誰もいない。おかしいな〜って思って見ているとお父様も不自然に思ったのか騎士団長さんに声をかけて騎士さんに周りを調べるように言っていた。10分ほどで騎士さんが戻り、報告では森や湖の周辺に危険はないということでした。危険がないと分かったので私達は予定通りに遊びに行くことになりました。
まぁ、なんで人がいなかったのかって言う疑問は後、30分後に答えがわかるんだけどこの時の私達には知る由もなかったんだよ…。
森の小道を10分ほど歩くと大きな湖が見えてきました!騎士さんたちは私達を囲むように警護し、従僕さんとメイドさんたちは私達が休憩できるテントを張り、机と椅子を準備してくれました。今日はテオも一緒に遊びにきていて今はみんなの準備を手伝っているところです。
湖の周りには色とりどりの花が咲いていてとってもきれい!!私は嬉しくなって近くに咲いていた花を摘んでいきます。するとお兄様たちが一緒にお花を摘んでくれ私にプレゼントしてくれた。お礼にお花で作った冠をプレゼントするとお兄様たちは喜んでぎゅって抱きしめながらお礼を言ってくれました。準備が終わって戻ってきたテオにもお花を冠をあげるとはにかみながらもつけてくれました。私も同じ花冠をつけて、お揃いだねって言うと顔が赤くなっていたけど男の子に花の冠を被せたからちょっと恥ずかしかったのかな?
もちろんお父様とお母様にも花冠をあげましたよ!お母様には摘んだ花を三つ編みに差し込み、きれいに飾り付けてあげるとすっごく喜んでくれ、私の髪にもお花を飾り付けてくれました。お母様がこの姿になるとリアルなラプンツェルだな〜って惚れ惚れして見入ってしまったよ!!
私達がお花で遊んだりのんびりくつろいだりしていると、見張りをしていた騎士さんが急いだ様子で走って団長さんに報告しているのが見えました。団長さんは報告を受けてすぐにお父様に何やら報告するとお父様の眉間に皺がより黒い怒りのオーラが溢れ出しているのが見えました。お母様はお父様に何事かと確認すると2人で小声で話だし、諦めたような表情をしていた。私は2人の様子に不安になってオロオロしているとアレクシお兄様とフィルマンお兄様が私の横にきて、手を握ってくれました。テオもアイコンタクトで頷いてくれています。
数分後、多人数の足音と鎧のガチャガチャとした音が聞こえてきた。そして見えてきた一団を見て私は驚きのあまり固まってしまった。
だって、そこにいたのは王族の近衛騎士団に守られた王族の皆様だったから!!…驚くのも無理はないと思う。陛下やアルベールだけではなく今日は王妃のエルサ様とアルベールの弟のライアン様もいたから尚更驚いてしまった。エルサ様とライアン様は青い髪に青い瞳をしており、光に当たると氷が輝くようにキラキラと光って見えた。ライアン様はエルサ様の生写しって感じで、男の子だって分かっていなければ女の子だと思うほど可愛らしい顔立ちをしていた。
「やぁ!ヒューゴ!!君たちがここにピクニックに来るって風の噂で聞いたから、私たちも混ぜてもらおうと思ってきてしまったよ!あ、そうそうブロア公爵家ももう少ししたら合流する予定だから!」
「…おい、今日は家族水入らずで休暇を楽しむつもりだったんだが?」
「まぁ硬いこと言うなよ!私たちの仲じゃないか!!」
陛下はニコニコ笑っているけど、お父様は顰めっ面で陛下を射殺んじゃないかという表情をしている。
私はみんな一緒でも構わないんだけど…とりあえず私は王族の皆さんに挨拶をするために近づいていくのであった。




