5歳になりました 13 (騎士団見学会)
今日は今まで公爵家の中で唯一、立ち入りを禁止されていた場所へ行く許可がおりました。
そうです、公爵家の騎士団の見学を許されたんです!!私が武術の才能がないのを自覚したので、今では無理やりやろうとはしなくなり家族は行ってもいいと許可してくれたのです。(もちろん、体力をつけたり魔法の練習などは続けているけどね!)でも過保護な私の家族と一緒に見学に行くことになりましたよ。まぁ、みんな一緒に行けるのは嬉しいからいいんだけどね。
私達は公爵邸から少し離れたところにある演習場にやってきました。
中に入ると演習場では公爵家の騎士の皆さんが整列して待っていました。すご〜い!!本物だ〜!!オタクの私からしたら本物の騎士を見る機会なんて前世はなかったし、異世界転生者のラノベとか好きで読んでいたから憧れてたんだよね〜!!銀色の鎧に青いマントをつけてかっこいいな〜!!!
騎士団の一番前には騎士団長のアロイスさんと副団長のベルトランさんが立っていました。アロイスさんは茶色の短髪に緑の目で、顎には髭をはやしたイケオジって感じ!!あ、アロイスさんは私の護衛騎士のランスさんのお父さんでソードマスターなんだよ!!副団長のベルトランさんは長めの髪を後ろでポニーテールにしており水色の髪に青い瞳で、優男のような風貌だけど、凄腕の弓使いなんだって!!
「今日は邪魔するよ。セリーヌは見学にくるのをとても楽しみにしてきたからよろしく頼む」
「はい、皆様がいらしていただき光栄です。特にセリーヌ様には初めてお越しいただけて皆が浮き足立っていますよ」
「私、ずっと騎士団の皆さんとお会いしたかったんです!!今日は邪魔しないようにしますので見学させてくださいね!!」
「はははっ、セリーヌ様に来ていただけて皆、活力がみなぎっていますよ!」
「そう言っていただけて嬉しいです!」
私達家族は演習場の一角に設けられた椅子に座って見学しています。一対一の打ち合いや的を使った弓矢の実演など高レベルすぎる練習内容に驚きの連続だった。公爵家の騎士さん達はレベルが高いんだとは思っていたけどこんなにすごいとは思わなかった。自分ができない分尚更凄さを感じるなぁ!
一通りの見学が終わったので、騎士の皆さんとお話しさせてもらうことにした。皆さんは笑顔で子どもの私の質問に答えてくれたり筋肉を触らせてくれたりと神対応をしてもらえてすごく楽しかった。でも、遠くの方に私に近づかないでこっちを見ている人たちがいることに気がついた。
遠くからでも分かるほどゴリマッチョな人や2メートルは軽く超える長身の人、強面の人達だった。
もしかして…。
私はその人達に自分から近づいていくと、明らかにその人達が動揺したようにソワソワし出した。
「こんにちは。今日は見学させていただきありがとうございます!」
「いっ、いえ!こちらこそお嬢様に来ていただけて光栄でした!!!」
やっぱり、私が泣くと思って近づかなかったのね!子どもって大きい人を見て驚いて泣いちゃうことあるからね〜!でも、中身がアラフォーの私にはそんな気遣いはいらないのに〜!私も赤ちゃん抱っこしたくても慣れないと泣かれて抱っこできなくて残念な気持ちになったことあるから皆さんの気持ちは分かりますよ!!
私は、近くにいた2メートルを超える長身のゴリマッチョな男性を見つめた。すると男性はオドオドと視線を逸らして緊張した様子だった。
「あの、お願いがあるんですが…」
「な、なんでしょうか…?」
「抱っこしてもらってもいいですか?!」
「…はい?」
「背がすごく高いですね!!私ちっちゃいから羨ましいです!!ぜひ抱っこして欲しいです!!」
2メートルの目線なんてなかなか体験できるものじゃないからね!絶好の機会を逃す訳にはいかないよ!!私が期待に満ちた目で手を広げると、私を傷つけないように慎重に私を抱き上げてくれた。
「わぁ〜!!!すごいすごい〜!!高い〜!!!」
私がきゃっきゃして喜んでいると、他の強面の騎士さんたちがワラワラと寄ってきてくれたので、私は手を伸ばして色々な人に抱っこしてもらう。すると騎士の皆さんは嬉しそうな笑顔で抱っこしてくれたので、抱っこしてもらっている私も嬉しくなる。子どもを抱っこすると癒されるよね〜!!私も先生時代は子どもたちを抱っこして癒されてたよ〜!!しばらくすると騎士の皆さんは私を抱っこするのに慣れて高いたかいしてくれる騎士さんもいてめちゃくちゃ楽しかった!!!
それから、女性騎士のお姉様方もいて正にベル○ラの世界が目の前にあることに興奮したよ!!私は素敵!!かっこいい!!を連発して喜んでしまった。
私が見学を終える頃には、すっかり皆さんと仲良くなりまた見学にくることと一緒に遊ぶことを約束をして演習場を後にしました。
その後、やきもちを焼いた家族の相手をする羽目になるとはこの時の私は思いもしないのでした。




