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5歳になりました 10(王宮での晩餐会)

たくさん遊んでドロドロになった私達を見て両親や陛下はびっくりしていました。でも、陛下はエルベールが子どもらしく笑っている姿を見て嬉しそうにしていました。もしかしたら、子どもらしく過ごせないアルベールのことを不憫に思っていたのかな?


そんな訳でドロドロの私達はお風呂に入れられることになりました。クリーン魔法を使えるんだけど、あんまり目立つとよくないし普通にしたほうがいいということでそうなったのよ。服はアイテムボックスに入れていたものを着ました。幼稚園の先生なら誰しもやってることだけど、遠足などの遠出をする時は着替えを準備するのは当たり前!!もちろん下着や靴下なんかも準備している。私は前世の癖もあってもしもの事態になったら着替えられるように家族分は持ち歩いてるんだよね〜!


王宮の客間のお風呂を使わせてもらったんだけど、もうすごかった!!ヴェルサ○ユ宮殿みたいに色々なところがピカピカでしたよ!!お風呂場にお金持ちの象徴、金のライオンからお湯が出ていたよ!!


一緒に来ていたジゼルに身なりを整えてもらい、家族の元に合流する。私は、歌っている時に着ていた青のドレスをもう一度着て、お兄様達は私が持ってきていた青を基調とした正装に着替えました。


晩餐会と言っても私的なダイニングで食べるということで、私達は王族のプライベートエリアのダイニングに通されました。プライベートエリアって言ってもピカピカでキラキラなのは変わらないんだけどね!


縦長のダイニングテーブルに座って少しして陛下とアルベールがやってきたと知らせを受けて立ってお出迎えします。陛下は入ると同時に苦笑しながらそんなにかしこまらなくていいと私達に座るように言ってくれました。陛下って気さくな方だよね〜!


あ、アルベールと目があったので笑って手を振るとはにかみながら嬉しそうに手を振ってくれました!おぉ!!美少年のはにかむ姿はアラフォーの心臓に悪いな。可愛すぎてムツゴ○ウさんみたいによしよししたくなる可愛さだね!!それを見てお父様とお兄様から黒いオーラが出ているような…お母様はあらあらって感じで見ていますよ。やきもちかな??って思い、お父様やお兄様に手を振るとパァ〜!!って笑顔になっています。それを見て陛下とお母様は苦笑していますよ…。


みんなが席について晩餐会が始まりました。


あれ、王妃様と弟の王子様の姿がないけど一緒に食べないのかな??


「あの、王妃様と王子様は一緒に召し上がらないんですか?」


「あぁ…、セリーヌ気を悪気しないでほしいんだか、アルベールの弟のライアンは人前に出るのを嫌がるんだ…。だからエルサが他の部屋で一緒に夕食を食べているよ」


「そうなんですか…分かりました」

人前に出るのが嫌ってことは、以前嫌になるような何かがあったということだよね…。何があったのかよく分からないけど、私や私の家族は王子様達を虐めたり悪口言ったりするような人じゃないっていつか分かってもらえるといいな〜。


晩餐会に出されたお料理はとってもおいしいものでした!!見た目も味も素晴らしいの一言!!素材も新鮮でとっても美味しかった!!私がおいしいおいしいって連発しながら食べてたら、みんなが私にもっとあげようと自分の分をくれようとするからそんなに食べられたいよって押し問答になりました。それを見てみんな笑っていたけどね。


食後には隣の部屋のソファー席に移動して、みんなで紅茶をいただきました。もちろん美味しそうなお菓子もたくさんあったので、全部食べたいけどそんなには食べきれないからう〜んって悩んでいるとアレクシお兄様が自分のお菓子を一口の大きさにして私にくれました。その思いやり溢れる行動に感動して「お兄様、大好き!!!」って抱きついたらフィルマンお兄様とアルベールがずるいずるいって騒いでちょっとした騒ぎになりました。そんなにお兄様のお菓子が食べたかったのかな?


楽しいひと時を過ごしていると、なおさら王妃様と王子様のことが気にかかる。王子様が人と関わる楽しさを少しでも感じてもらえるといいのだけれど…。


そうだ!私は思いついてアイテムボックスから折り紙を取り出す。この折り紙は以前よりも進化しているのだ!なんとお父様が紙漉き職人に薄くて綺麗な色の紙を依頼して特別に作ってもらったものなので、以前使っていた紙とは比べ物にならないほど折りやすい。


「セリーヌ、それは何?」


「アルベール、これは折り紙っていうのよ!これを折ると色々作れて楽しいの!やってみる?」


「わぁ!ありがとう!セリーヌは何を作ろうとしていたの?」


「紙飛行機だよ」


「?カミヒコウキ??」


あ、こっちには飛行機ないから分からないか…。


「あのね、これは私が考えた空を飛ぶ乗り物だよ!」


「ヘぇ〜!セリーヌは面白いことを考えるね!」


私はアルベールに飛行機の折り方を教えてあげると、アルベールは上手に作っていた。そして遊び方を教えてあげた。


「ここを持って、上の方に向けて飛ばすんだよ!見ててね!!それ!!」


「わぁ〜!!!すごい!!!本当に飛んだ!!!」


「面白いでしょう?これを使って誰が上手に遠くに飛べせるか競争するのも楽しいし、的当てみたいにしても面白いよ!!」


「よし、飛ばす練習してみるよ!!」


アルベールは夢中になって飛行機を飛ばして遊んでいる。その隙に私は黙々と折り紙を折っていく。


そんなこんなで、私達は帰る時間になり陛下とアルベールに帰りの挨拶をすると、アルベールはものすごくガッカリしていた。尻尾と耳がしょぼんとなっているのが見えるような気がする。私は別れ際にプレゼントを手渡した。それは私が作ったものすごく飛ぶ紙飛行機。先生時代に子ども達と競争しても負けなしで、不敗神話がある伝説の紙飛行機なんだよね!!アルベールはものすごく喜んでくれて抱きついてきた。するとお父様とお兄様に速攻で引き離されていたけどね。いつか不敬罪にならないか本当に心配だよ。


そして、陛下にもプレゼントを渡した。陛下と王妃様にはお揃いの桜の花を立体に折ったブーケ、王子様には子どもでも簡単に回して遊べる立体のコマ。陛下には遊び方を伝えてもらえるようにお願いした。


王子様が他の人と関わりたいって思えるようなきっかけになるといいな〜。


こうして私達は王宮を後にしたのでした。

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