72.イベント?2
「こっ………これはいったい……………おい、大丈夫か?」
カペロが近くの令嬢に話しかけると、虚ろな潤んだ瞳で見ている。息が荒く………………この症状はもしかして……。
「クリス。これはたぶん媚薬だな。」
「……………やはりそうか。」
「みんな一斉に症状が現れているのを考えると誰かが紅茶に媚薬を盛ったんだろう。」
カペロと目が合うとカペロが頷き、早急にリィを探しだした。
「「いた!」」
しゃがみこんでるリィを二人同時に見つけ駆け寄ると、息が荒く苦しそうだ。
「リィ大丈夫か?しっかりしろ!」
リィを支えるがふにゃりとして身体に力がはいってなく崩れ落ちそうになる。
「クックリス…………お兄様…………。」
はぁはぁと苦しそうなリィを見て思ったよりも媚薬が効いているのがわかる。
他の令嬢達も同じようで…………飲んだ媚薬は強そうだな。。
しかも、身体が熱いのか制服を脱ぎ出す令嬢も現れ始めた。
まずいな…………俺とカペロの他にも剣術訓練に行くはずだった男達がこっちに流れてきている。
……………たまらず男にすり寄っている令嬢もで始めたな。
中には令嬢の姿を見て不埒なことを考える奴もいるだろう。
ここは釘を刺しておかないと後で厄介なことになりかねない。
「カペロ、リィを頼む。」
「わかった。」
リィをカペロに託し、会場全体に聞こえるように大声で
「男性陣、わかってると思うが見つからないとたかをくくって女性に良からぬことをしようと思うなよ。やらかしたらこのまま学園に在籍できると思うな。」
思ったより低い声がでてしまったな。
にっこり笑いながら伝えると、男性陣は顔を青ざめてこくこくと頷き俺を見ている。
まあ、これくらい脅しておけば誰も間違いは起こさないだろう。
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はぁはぁはぁ………身体が熱い。
クリスお兄様がいたような……………なんだろう身体に力が入らないのに身体の中から疼く衝動が抑えられない。
「リーゼ、俺が守ってやるから………辛いだろうが耐えてくれ。」
私を呼ぶのは誰??
ぼんやりする頭で必死に考えうっすら目を開けるとカペロ様の顔が見えた。
………私を抱き締めてくれてる腕はとても気持ちがよくすがりたくなる。
「気持ちいい…………。」
首の辺りの生肌に顔を寄せてすりすりと顔をくっつけるとたまらなく気持ちいい。
人肌って気持ちいいけどこんなに感じたかな??
肌と肌が合わさったところがたまらなく興奮して何度も擦り合わせる。
「リーゼ?ちょっ…………やめような……………。」
カペロ様が私から少し離れようとしてるのがわかった。
離れてなるものか!!!!!
「やっ………離れないでぇ。」
カペロ様が私の言葉で固まってしまった隙に首元にすりすりと顔をまた擦り合わせ、それだけでは物足りなくなって今度ははぁはぁはぁと息を荒くして思わず『ちゅっ』と首にキスをした。
「えっ!!リーゼ…………駄目だって…………離れようか。」
「やっ…………やだぁ…………カペロ……………様離れない……………でぇ。」
離れたくなくて、ちゅっとカペロ様の首から唇を離さず腕を絡ませしがみついた。
絶対離れないと意思表示する。
「…………………………。」
カペロ様が何も言わないのことをいいことにちゅっちゅっと首元にキスをしていたが物足りなくなりちゅーーーーっと吸い付いた。
「っ………………。」
カペロ様が何か言いたそうだがスルーする。
「………はぁ。カペロ様の首元美味しい…………。」
唇を離してカペロ様の瞳を見つめ伝えるとカペロ様が顔を真っ赤にして………目を大きく見開き私と目があったまま固まっている。
「ふふふ。…………はぁはぁはぁ………カペロ様…………たまら………ないです…………はぁ………。」
唇をペロリと舐め、肌恋しく今度は頬にキスをした。
すりすりと頬と頬を擦り合わせる。
はぁはぁはぁ………気持ちいい。
身体が熱い…………肌に触れる度気持ちいいのともっとと求める自分がいる。
「カ……カペロさ……まぁ………キッキスしたいですぅ………。」
もう我慢できなくて瞳を見つめながらカペロ様におねだりをする。
カペロ様はまだ目を見開き真っ赤な顔をして固まっている。
自制がきかない。
もう何も考えられない………とにかく触れたい。
「…………リーゼ、駄目だ。媚薬なんかに負けるな。自分をしっかり持て!!」
瞳をしっかり見つめ返され…………そのカペロ様はかっこよくて気持ちが逆に高ぶってしまった。
「カペロ様………優しいで………すぅ………はぁはぁはぁ……。キッキスを………してください…………はぁ…………。」
もう限界かも……………かっこよくて優しいカペロ様に今すぐキスしたい!!!!!
なんで自分でこんな気持ちになるのかわからないが………今は何も考えられない。
「もう………限界…………。」
唇にキスをするためカペロ様の顔に近づいていく。