71.イベント?1
「うわぁ~凄いーー!ここが会場なのですね。うまくできるかしら………今日は楽しみにしてましたの。」
「ふふ。私もですわ。作法の授業なんて素敵ですわね。」
ナージュ様と指定された席につき、お喋りをしながら待っていた。
んん??あれは…………先生と一緒にヒロインが現れた。
なんか嫌な予感しかしないんだけど…………でも、今日は学年の女性全員での作法の授業だから私に何かすることはないだろう。
チラッとヒロインを見ていると、ん~席も遠いし大丈夫かな。
ヒロインとグレイ様の噂は耐えない…………。
聞くたびに進展してるけど………嘘と思っていても辛いな。
……………遠くから見てもヒロインは相変わらず可愛い。
そんな子から毎日アタックされてるとグレイ様も心を開くんじゃないのか………………。
「あの令嬢が気になります?」
私が目でおっていたことを気づいたナージュ様から突っ込みをうけて慌ててしまう。
「いっ……いいえ。可愛い方だなぁと思ってつい見てしまいましたわ。」
「…………可愛い方ではありますが、噂があまりよくないのですわ。」
「えっ?そうなのですか??」
「ここだけの話、男遊びが激しいとの噂ですわ。」
急に声が小声になりナージュ様が私にだけ聞こえるように教えてくれた。
はいぃぃぃぃぃぃぃ!?
ヒロインは何をしてるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
あんなに可愛いとそりゃー寄ってくる令息はいるだろうけど……グレイ様を狙ってるんじゃないんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
噂を聞く限りグレイ様狙いと思いますが……それに他の攻略対象であろう方々との接触は無さそうだし………うーん、ヒロインはどうしたいのかしら?
「はーい、皆様注目してください。お茶会デビューは皆様してるかと思いますが、学園後はさらに沢山お呼ばれされるでしょう。今日はこの国だけでとれる茶葉がございます。それを出されたときに変わった飲み方をいたしますの。その作法を学んでいただきますわ。」
先生が言い終わるとすぐに各テーブルに配置されていた侍女達が一斉に動きだし、令嬢達のコップに紅茶を注ぎ込む。
注ぎ込んだ後、侍女達も紅茶が飲めるようテーブルが用意されており席につく。
ん~なんか不思議な香りがする。今まで嗅いだことない甘いような…………これ飲むとどんな味なのかな~楽しみだ。
「では皆様、ご準備が整いました。この紅茶はこの国の一部でしか育たない貴重な茶葉ですの。この茶葉の特徴は少し甘い香りで嗅覚で楽しみ飲んだときにフルーティーな味………と二段階楽しめますの。生産量が少なくなかなか手に入らないのですが、学園のご令嬢達の為にと特別に分けていただきましたわ。それではこの紅茶を出されたときのマナーですが、まず一口お飲みください。」
令嬢達は先生の言うとおりにまず一口一斉に飲んでいく。
ん~確かに先生の言うとおり香りは甘いけど口のなかに広がるのは甘いだけでなくフルーティーなお味だわ。
ドクン!!!!!!!
なっなに?急にドキドキが止まらなくなり体が熱くなってきた。
はぁはぁ………息が荒くなってきた。
なんだろ、、苦しいんだけど熱い衝動が…………。
ドクン!!!ドクン!!!!!
身体がうまく動かせない。
自分の身体に何が起こってるの??
はぁはぁはぁ………息苦しいが周りを見渡すとナージュ様含めみんな同じように息を荒くして苦しそう。
どうして……………何が起こってるの??
「ナッナージュ様…………大丈夫で………………すか………………??」
朦朧としてきた意識の中、必死にナージュ様へ話しかけると
「リ………………リーゼ…………さ………ま………………。」
顔を赤らめて目を潤めながら見てくるナージュ様。
自分もこんな感じに見えるのか……………。
自分の状況とナージュ様の状況を見る限り毒ではないと思うけど………はぁはぁはぁ………なんだか朦朧としてきた。
「次に飲んだコップを……………皆様どうされましたか??……………これは大変。皆様すぐに誰か呼んできますのでお待ちになってください。」
異変に気づいた先生がみんなに話しかけるがみんなそれどころではない。
慌てて会場から飛び出していく先生を横目に、はぁはぁはぁと息を荒気ながら熱い身体をしゃがみこみ落ち着かせるが苦しさが増していく。
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「今日の剣術訓練はお前には負けないよ。」
「ははっ。カペロは負けず嫌いだからなぁ~。」
ん?あれは確か………礼儀作法の先生だよな。今日はリィが楽しみにしている時間だと話してたような………。
「先生、そんなに慌ててどうされましたか?」
「あっ、ウォレット様。実は今お茶会での作法の時間でしたが、紅茶を飲んだご令嬢達が次々に苦しみだして…………。」
「なんだって!?先生は医療専門の先生を呼んできてください。俺達は会場に向かいます。」
「わかりました、ウォレット様。私が戻るまでよろしくお願いします。」
「クリス急ぐぞ。リーゼが心配だ。」
先生の言葉に俺とカペロが大声をあげたため、周りの連中もざわざわし始めた。
俺とカペロの顔が険しかったのか周りも何かあったと思ったらしく俺達についてくる。
会場につきドアを開けてみると令嬢達全員が床に座り込んだり倒れたりしていて異様な光景が広がっていた。




