反逆の咆哮と黒き刻印
カイトは一瞬立ち止まり――
そして、笑った。
これまでにはなかった、自信に満ちた笑みだった。
自分の手を見つめ、ゆっくりと拳を握る。
「……なんだ、この力は?」
腕を軽く持ち上げる。筋肉がはっきりと浮かび上がる。
「とてつもないエネルギーが……体中を駆け巡ってる。」
自分の体を見下ろし、満足そうに呟く。
「見た目も……完璧になってるな。」
その時――
「グラァァァ!!」
巨大なウサギのような魔物が、凄まじい勢いで襲いかかってきた。
鋭い爪が振り下ろされる。
だが――
カイトは指を一本立てただけだった。
そして――
攻撃を止めた。
たった一本の指で。
静寂。
「……」
冷たい視線を向ける。
「俺の美しさを……汚すな。」
次の瞬間――
片手で魔物の脚を掴み、軽々と持ち上げる。
そして――
「ドォン!!」
地面に叩きつけた。
地面が割れ、魔物の体は完全に潰れた。
まるでゴミのように投げ捨てる。
だが――
「ズシュッ!」
背後から剣が突き刺さる。
騎士だった。
静寂。
しかし――
カイトは動かなかった。
痛みすら感じていないかのように。
ゆっくりと振り向く。
「……」
冷たい目。
「自分より弱い相手を背後から狙うなんて……恥ずかしくないのか?」
一歩踏み出し――
拳を振る。
「ドゴォン!!」
騎士の頭部が砕け散った。
その場に崩れ落ちる。
他の騎士たちは凍りついた。
「な、なんだコイツは……!」
「バケモノだ……!」
カイトはゆっくりと視線を向ける。
笑みが深くなる。
「次。」
四人の騎士が同時に突撃する。
だが――
カイトは片手を上げた。
黄金のオーラが爆発する。
空間を掴むように拳を握り――
振り払う。
「ゴォォォン!!」
衝撃波が放たれた。
騎士たちは吹き飛び、壁に叩きつけられる。
骨が砕け、そのまま動かなくなった。
静寂。
砂煙が舞う。
その中心で――
カイトは立っていた。
一人で。
微笑みながら。
まるで――
本当の怪物は、彼自身であるかのように。
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