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あなたは異世界に行ったら何をします?~番外へん 開店中~  作者: 深楽朱夜
あなたは異世界に行ったら何をします?~外伝・出来損ないの魔人カロとロカの旅 へん開店中~

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外伝・出来損ないの魔人カロとロカの旅LXⅥ 進もう

「おいしい」

「おいしいね!」

イナとイロが用意したパンと焼いた肉にスープ、ロカが好きな果物の砂糖漬けと木の実が並ぶ。

カロは食べつつ本当に食事が充実して来たと思う、ロカがいなかった時は食事も碌に摂らず食べたと

しても硬いパンと干し肉と水、味気ない食事をただ摂取していただけだ。

今は賑やかだ、ロトたちが草を食べイナたちが世話をし彼らもまた共に食事をする。

数外個体魔王達にも食事は嗜好品程度、だが楽しそうに嬉しそうに食べている。

「おいしー」

「そうだね、食べた。少し休もう」

「あーい」

腹が満たされこのまま攻略を続けるのもと思い一休みしようと言とロカは嬉しそうに笑い、キュロ達と遊んでいる。

念願の鉱物ダンジョン、必要な物が揃うまでは長丁場になるだろう、ゆっくり進もう…。


「8階層目は…植物型の鉱物の魔物…動きが鈍い…でも気を付けてロカ」

「あい!」

休憩をしっかり摂って挑む8階層目、全てが鉱物で出来た植物…そして鉱物の森に擬態した魔物達がのそのそ向かってくるのをカロは油断せずに斧とハンマーで砕きロカもカロの後ろでハンマーを使って木や花を砕きネロは少し離れた場所で脚で草や木や岩を砕いていた。

ドロップ品をイナとウナは回収していく、花の鉱物や宝石が多めでカロはここじゃないなとさっさと進む事にした。


『ウナ!』

「ウナ!」

暫く歩いていると木の枝から蔦のような触手が忍び寄りせっせと回収しているウナの小さな足に絡み付き宙づりにし、カロとウナの声が出るのが同時でロカが即座にハンマーを投げ鉱物の触手断ち切りカロが落ちるウナを受け止めた。

「ごめんねウナ、ありがとうロカ」

「ウナ、へいき?」

『ウナァ』

ウナは無事だが蔦に捉われたのがショックだったようで落ち込んでいる、ロカがよしよしと頭を撫でてあげカロの収納空間に戻す。

「ネロ、この階層は欲しい物がないからすぐに抜けよう」

『………』

キュロはウナに対して呆れた表情を浮かべながらカロの言葉に頷く、ロカをおんぶしネロが先行し魔物達を屠っていき、カロが取りこぼした物を倒しドロップ品を回収出来る限りは回収して先を急いだ。


「9階層目…家?」

ドロップ品の回収を最低限にし次の下層へのダンジョンへ向う、階段を降りると今度は直線の道の両脇に四角い人が住めそうな大きさの箱が等間隔に並んでいた。

カロはキョロキョロと周囲を見渡すが魔物の気配は無い、今度はキュロとロトが出て来てロカを守るように囲んだ。

「この岩……これも魔物?気配が違う、ここを通過した冒険者たちは何もないと思った……みんなここを拠点に活動していこう」

「カローこれ魔物ー?ロカたおすー」

「まってロカ、先に僕が攻撃する」

「わかった」

四角い箱のような岩、静かで良い場所だと思う。

現在19階層迄の確認はされている、なら拠点を置いた方が良いとカロは動かない魔物の岩をロカに下がっているように伝えハンマーに魔力を込めて振り上げた。

「硬い…でもいける」

岩にひびが入り手ごたえを感じる、常人にはこれを撃破するのは難しい。

「巨人なら出来た」

かつていた種族の名をカロが呟く、彼らは…もう亡い。

「いけーカロー」

「うん」

ロカの応援に力任せにハンマーをそのまま強引に岩にのめり込ませ真っ二つに割った、割れると岩が消えドロップ品のチョコレート色レンガのような物に変わり目の前に鎮座していた。

「これ、魔力を注ぐと形が変わる……これ船にいい…みんなこの鉱石を集めよう」

「はい!」

『………』

掴んでみれば魔力を求めている事を感じ魔力を注げば柔らかくなり、魔力を注ぐのを止めれば硬さを取り戻す、これは船の素材に相応しいとカロはみんなを呼び協力を仰いだ。


「数時間で岩が復活する、暫くはここで下の階層を行ったり来たりするよ」

「うん、おもしろーい」

「そうだね」

蔦に捕まって落ち込んでいたウナもキュロ達と散策しつつ岩を砕きドロップ品を持て来てくれる、ロトたちは草を食べながらのんびりし、ネロは離れた場所の岩を砕いていた。

ロカはレンガに魔力を注いでイロと色々な形を作って楽しんでいる、カロは器用だなーと感心しつつ干し肉とイロ手製のお茶を飲んでのんびり過ごす。

居心地の良い空間だ、四角い岩の魔物は硬いだけで攻撃もしてこない、拠点には最適で少し薄暗く少し冷えた感じがカロは気に入った。

「たくさん集めて大きな船を造ろう…立派な、どこにでも行ける船を」

「うん、すっごいの造る」

ここでの資材集めが重要だ、決して沈まぬどんな荒波にも耐えうる船でカロの父の魔神皇がいる大陸へと向かう。

必要な分は余剰すぎる程必要だ、この階層で資材を集め船造りをしてもいいのかもしれない、時折外に出て買い出しをしたりみんなで散歩したり…そう思うとカロは楽しくなる、でも先ずは…。

「この下にもいかないと」

「うん!」

ロカはニコニコしている、カロは笑って頭を撫でて良いダンジョンに出会えた事に感謝し暫く此処で生活する意気込んだ…。


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