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一期一会  作者: 雪奈
第17章 夏宵に結ばれて
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プロローグ


夏休みが始まった。


鮎川亮は勉強もするが、その日は部屋で自身が経営に携わる会社の仕事をしていた。

同室の石川翔太はいつものように談話室で他の皆と勉強している。


机に向かってパソコンのキーボードを叩いていると、スマホが鳴る。

画面を見ると珍しく、父である鮎川陸からであった。

大方の用件は察しがつく。


「もしもし。」

『今平気か?』

「あぁ、大丈夫。」

『例の件、無事に決まったよ。学校自体は来年の秋からだが、その前……高校卒業後には行ってもらおうと思う。』

「わかった。」

『手続きはこちらで進めておくよ。また、井口を通じて詳しい資料等は渡す。』


それじゃあ、と言われて電話は切れる。


スマホを机に置き、亮は息をつく。

覚悟をしていたことではあるが、決まってしまった。

今後を考えると避けようのない話ではあった。


まずはあの3人に伝えなければならない。

そう考えると、少しだけ気が重かった。


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