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一期一会  作者: 雪奈
第16章 梅雨空に交わる想い
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エピローグ


夏休みが始まり、昼間は夏期講習に出て、夜は談話室で勉強しつつ談笑、という生活をし始めて数日が経った頃。


いつものように勉強をしていた圭のスマホがバイブで揺れる。

メッセージアプリにメッセージが届いたらしい。

それを開いた圭は少し眉根を寄せ、固まる。


「どうしたの……?」


隣で圭に勉強を教わっていた由美が気付いて声を掛ける。

他の皆はそれぞれ話したり勉強したりしているため気が付いていない。


「あー……くるみから、連絡が来た。」

「え、そうなの……?」

「うん。」


圭はスマホを由美の方へ向けた。


「私が見ていいの?」

「いいよ。」


そこには、

『圭、この間は久しぶりに会えて嬉しかったー♡

ところで、一緒にいたあのイケメンくんってなんていう人なの?お友達になりたいから紹介してくれない?』

と書いてあった。


あのイケメン、というの十中八九秀人のことである。

もちろん申し出は断るのだろうが、由美は画面から目を離し、圭のことを見た。


由美に見られた圭は苦笑した後、ブロックボタンを押した。


「ブロック、しちゃうの?」

「うん。元々もう関わるつもりもなかったからね………未練がましくそのまま残してただけだから。」


みんなに迷惑掛かってもいけないしね、と圭は言う。


「しっかり前に進めそうだし、もう大丈夫。」

「そっか。」


微笑む圭につられて由美も少し笑う。

そして、スマホを再び机の上に置き、勉強を再開した。


ずっと避け続けて来た思い出の整理をつけることが出来た。

そういう意味では、くるみに再び会うことが出来て良かったのかもしれない。

そう、圭は思った。


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