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エピローグ
中村彩葉は、建物の陰からこっそり、二人で寮へ向かう秀人と香緒里を見守っていた。
先程、ファンクラブ会員から『校舎裏の人気のない場所に、吉崎先輩が同じクラスの八代先輩に連れられて行ってしまいました!!!!』とメッセージアプリに通知が来た時はどうしようかと思った。
ここ数週間、香緒里にいやに接近する八代の存在の話は二人と同じクラスに所属するファンクラブ会員から話は聞いていて、ファンクラブ全体で警戒はしていた。
十中八九告白だろうと踏んで、部活帰りの秀人に報告をすると直ぐさま走り出していった。
彼氏の鏡である、さすが私の推し。
彩葉は心配と、あとはファンクラブ会長としての興味もあり、寮に向かう道の途中でさり気なく二人が帰るのを待っていた。
八代は寮へと戻ったのを確認した。
その後しばらく経った後に、二人は戻ってきた。
特に変わらない様子……どころかいつもより距離が近いように見える二人を観測出来たので安心した。
絶対に何かあったのだろうとは思う。
だがファンクラブはそれを詮索しない。
二人が幸せであればいいのだ。
推しカプの関係の深まりはオタクの喜びなので。
さぁ、もう少ししたらインターハイ予選が始まる。
推しの活躍のために、マネージャーは頑張るのだ。




