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一期一会  作者: 雪奈
第12章 秋めく文化祭
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エピローグ


閉会式のためにステージまで戻る前に、香緒里は秀人と共に雪音たちのところに寄った。


「あれ?香緒里だ。お疲れ〜もう仕事終わったの?」

「ううん、閉会式で表彰したり話したりしなきゃいけないから、すぐ戻んなきゃいけないんだけど、みんなにも会っておきたくて。」


沙世が気付き声を掛けてくる。

生徒会長としてやらなきゃいけないことはまだある。

それでも雪音や沙世の顔を見て少しだけ息をつこうと思ったのだ。


「ようやく無事に終わりそうでよかったねぇ。」

「ほんとね…………これで国体の練習に時間裂けそう。」


奈津に言われ、香緒里はそう返す。

10月には国体が控えている。

日々の生徒会の仕事があるとはいえ、体育祭や文化祭のような大きなイベントがある時よりは落ち着くはずである。


「てか、文化祭終わったら次修学旅行じゃね??」

「あー2ヶ月もしないで確かに修学旅行あるな。」

「でもさすがに修学旅行は生徒会は仕事ないもんね。」


悠、真、翔太はそう話す。

修学旅行の運営はさすがに教師陣とあとは修学旅行実行委員会である。

生徒会の出番はない。


「次の大仕事は、卒業シーズンかな。それまでは日常業務で平気なはず。」


大きなトラブルがなければその予定である。


香緒里は腕時計を見ると、そろそろ行かなきゃ、と言った。

あと15分程で閉会式が始まる。

最終の確認をするためにももう戻らなければならない。


「じゃあ、送ってくる。」


秀人は皆にそう声を掛け、香緒里の手を取る。


「え?いいの?」

「ちゃんと帰すって一輝に言ったからな。」


そう言いつつ二人は歩き出す。


「単に一緒にいたいだけ、のような気もするけどねぇ。」

「あとは一人で歩かせたくないんだろうなぁ。」


二人の後ろ姿を見ながら雪音と翔太は話す。

付き合いが長いので、分かりづらいと言われる秀人のことでも、考えていることは大体分かる。


最近なかなか一緒にいられなかったから仕方ないのかもしれないが。


一大イベントが終わり、そろそろ秋も深まる。

ようやく落ち着けるな、と香緒里は思う。


時行が「クリスマス会やろう!」などと言い出さない限りは。


次は、修学旅行だ。

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