↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RENN  作者: PEACH
PR
4/8

動き出す謎の影 ~後編(煉ver.)~

・・・・・・・。


教室中が静まり返っていた。


煉もついつい声のした方を振り返った。

遠くで上木 沙弥をふくむ複数の女子が一人の少女を取り巻いていた。


「…上浦さん?」


その一人の少女は上浦(かみうら) 千丈(ちひろ)だった。

千丈は地味で内気な少女で、クラスではいるかいないかわからないような存在だった。


また沙弥が何人もの女子を引き連れていじめているのだろうか…煉はそうとしか思えなかった。

しかたがないな…そう思って煉はゆっくり腰を上げる。

そしてつかつかと沙弥の方へと歩み寄った。


「ねえ。いいかげんイジメとかやめてくれないかしら?」


すると、沙弥は驚いた…いや、呆れた感じにも見える。そんな顔をした。

私にこう言われることなんていつもの事のはずなのに。


「はあ? 何言ってるの? いじめてるのは鈴音さんの方じゃない。私たちはあなたにいじめられた上浦さんを慰めてたの!!」


はあ?

それはこっちのセリフだ。ついにこいつら頭狂ったか…前からだけど。

そんなことよりも気になったのは、反抗的なのが沙弥ではなく、その周りの女子らだったことだ。

珍しく沙弥はただこちらを見つめるだけだった。

「ね、ねえ。どういうこと? いじめていたのはあなた達の方でしょ? それで彼女も泣いているんでしょう??」

すると女子は険しい顔をもっと険しくした。

「信じらんない!!」

何がだ!?

「あなたのせいで泣いているんじゃない!!」

…私は基本女子には優しいはずだが…(もちろん沙弥とそこらへんの女子を除く)

「ちぃちゃんの好きな人ばらしたんでしょ!!」

ち、ちぃちゃん…じゃなくて、はあぁあぁあぁあぁあぁ????

そんなくだらないこと誰がするのよ!! あなたたちぐらいでしょ!!

「もう、いいわ!! 行きましょ、ちぃちゃん。」

そう言ってわけのわからない女子達はそそくさと教室を出て行った。

「ほら、沙弥ちゃんもはやく!!」

「あ、う、あ、う、うん…。」

ぼーっとこちらを見つめていた沙弥はハッと我に返って走って行った。


な、なんなの…。

「何なんでしょーね、あの女子達。」

「どーせまた上木だろ?」

「あー、またアイツかぁ。」

男子達は煉の周りを取り巻いた。

皆、沙弥の仕業だとざわめく。


本当にいったい何なのだろう。

わけのわからないことばかりだ。


ただ、ひとつわかったことは…


犯人は上木 沙弥ではない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。