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第参章 夜と月(中)

モンスターレベル

 魔物の標準の強さを文字で表したもの。

 最強から順に

 SSS SS S AAA AA A B+ B B- ・・・・・・E+ E E-

     となる。

   ―シュン  ドサッ―


 朧は森に飛ばされていた。森の名は奥無の森(おくなし の もり)


朧 (ここは ・・・奥無の森みたいだな。たしか、ここに入ったものは出てくることはかなわず、

 いまだにここの地形は不明の森か・・・。)


朧 「でも、 やっと解放されたんだ。だからこの森から生きて出る。」


 朧の()には、意思の欠片が少し宿っていた。


 そして、朧は歩き出した。



----------------------------------------------


   -タッタタタタ―

   -はぁっはぁっはぁっ―


 朧は走っていた。ただひたすらに・・・。

 朧は追いかけられていた。獲物を逃さんと・・・。


 朧を追いかけていたのは、10匹のボワウルフ。


 朧は、武器になるようなものはなく、逃げるための足のみが頼りだった。


 しかし相手は獣、朧は5歳児。勝負の行く末は見えていた。


 そして、ついに朧の体力が切れる。


   -ハァハァ  バタッ―


 機は熟したかのように、ボワウルフたちは、いっせいに襲ってくる。


朧 (まだ、僕は死にたくない。  ・・・死にたくなんてない!!)


 強く願う、朧。

 

 そして、









    ・・・朧ではなく狼たちは吹き飛ぶ。



 朧はボワウルフと接触する寸前。無意識に口ずさんでいた。


朧 「我が名、戌神 朧 の名において我を束縛する封を解放せよ。

  魔術名 Deus( 神 を ) Transeo(  超 え る ) Homo( 者 )。」


 知らず知らずに唱えた詠唱は、魔力無といわれた朧に魔力を与えていた。



     【否】



 魔力の封を解放していた。



 朧から噴出す魔力は程を知らず。底なしの沼のように魔力は流れ出て、

森はざわめき、獣や妖精たちは朧からずっと遠くへ逃げていた。

そして、何もしていないのに魔力の結界ができていた。


朧 (なんだろうこれ、でも知ってる。

     世界のことが。

   この力のことが。 

        総てのことが。  )


 朧は習ったことのない、また習うことのない知るはずのないことまで知っていた。

 そして、朧は目標ができた。


朧 「この世界を見守る。間違った道を進むのなら、その未来を破壊する!!」





朧 「 ・・・・・・っ!!」

 朧はその場を横っ飛びに回避する。


   ―ズグゥオォォオオォォオンンンー


 朧のいた場所には、火炎球が飛んでくる。

 朧は火炎球が飛んできたほうをにらみつけるのだった。

ボワウルフ

 別名 森の走り手。ランクは単体でE。 しかし、連携が売りなので群れるとランクはC+となる。

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