094 お前にも
8月末 入れ替え戦後
1位 ロア・アルネス
2位 トーナ・パーナ
10位 ティナ・レイベル
13位 フェド・アルネス
「王座を守り続けるロアとぉ、2位に上り詰めた私、トーナを祝しましてぇ!」
「「「乾杯ー」」」
「お疲れ様でしたぁッ!」
3人揃ってフライングしてしまった。
「そういや言ってなかった。フェド、中級治療魔術の資格、おめでとう!」
「ああ、どうも」
「座学が主体の試験って聞いたから、フェド君ならいけると思ってたよ!」
「…なんか遠回しに私バカにされた?」
「心当たりがないとでも?」
「ロアちゃんに勉強教えてもらってたのに、先月補習だったよね」
「…はい。その節は、ご迷惑を…」
「…まぁ、あれだ。誰にだって、苦手分野はあるさ」
「フェドが最近優しい! 見習ってよ2人とも!」
「トーナちゃん庇うとすぐこうなっちゃうし…」
「次からはフェドが面倒みて」
「それは嫌だ。トーナがバカなのが全部悪い」
「爆弾回しみたいに!」
「そういえば、実戦の方はどうなの?」
お疲れ様会の終了後、寮へと戻る道筋での質問。
「ああ、順調だよ、ロア」
「そう」
「あー、そのさ。今、ちょっとだけ風に可能性を感じてるんだ。
だから、楽しい。続けてよかったって、思う。…ありがとう」
「それなら、ロアも喜ぶと思う」
「…ああ」
お前にも、喜んで欲しい。そう思ってしまうのは、俺のエゴなんだろうな。




