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085 ロア
「…1人にしてって、言ったはずだぜ」
それは、夜中の訪問。緩い寮の門限まで、ほんの少しという時間だった。
「狸寝入りはしないの、本当に真面目だよね」
「追い出すぞ、このやろう」
「時間は取らせない。ただ、一つだけ」
別に良いけどさ。
その言葉が口から出てこなかった。だから、せめて聞く姿勢だけは作る。
「魔法をやめないで。
これは、あたしだけの、ロア・アルネスだけの言葉じゃない。
村の少女、ロアの言葉。
あの子は、フェドが魔法を諦めるのを、絶対嫌がる。…口には、出さないだろうけど」




