080 枠組み
「今年からの入れ替え戦は、昇格戦側が3名ずつ選ばれるようになった。
要するに、21位、22位に加えて、23位が上位中位入れ替え戦に出られるようになる。53位も同様に、中位下位入れ替え戦に出られる。
威力自慢の生徒が埋もれすぎていた、というのが理由らしい。
1枠増えたが、狭き門であることは変わらない。今後も精進するように」
その話を聞いて、俺はどうにも喜べなかった。
「良いねぇ! ということは、実質的に私とフェドの一騎打ちだね!」
「まぁ、ロアの爆発魔術なら問題なく上位入りだろうな」
「あなたたち2人はちょっと怪しいところだけどね。入れ替え戦への参加はできるだろうけど、威力はまだまだ」
「そいつはどうかなぁ! 私たちは日々成長している!」
「…ああ、そうだな」
「確かにパズルはパズルだが、なんか他の魔術と違うよな…」
「パズルの完成が目標というより、くっつく形を見つけまくる感じ…」
「さっきまでの威勢はどこ行ったの」
「学院側のルールで10秒を超えるカウントは禁止。これさえなければ、もっと楽だったんだがな…」
「当然でしょ。事故が多い魔術より、魔法の方を訓練させたいのが学院側の方針。ぼやく暇があったら、もう一度」
その爆発音は、さっきより大きく聞こえた。
「…あ。ちょっと分かった! どう、ロア! 結構すごくない?! 私!」
「その調子。コツを掴んだのなら、忘れないように反復練習」
「すごいな、トーナ」




