065 勉強会2
「勉強を、教えて欲しいです!」
「…ティナってバカだっけ? トーナが頼んでくる可能性は考えてたけど」
「魔法・魔術歴史がちょっと…。お願いします! ロアちゃん!」
「…あら! ロアちゃん、いらっしゃい! …ごめんねぇ仕事があって、もてなしたいのは山々なんだけど」
「いえ、長居はしないつもりですし、お気になさらず」
「うーん、いつも通りクールな子ねぇ。それじゃあ、ティナ。ちゃんともてなして差し上げてね!」
「うん。お母さん! いってらっしゃい!」
「…赤点って、何点からか知ってるよね?」
「30点を下回ってから。だね」
「現状でも50点前後は取れそうだけど。教えることある?」
「えへへ…。それでも、60点は欲しくて。補習と追試の両方はちょっと避けたくて」
「真面目というより、怖がりが近い」
「つい最近、トーナちゃんにも言われちゃったな…。ちょっとずつ威力落としてるでしょ! って」
「炸裂弾のこと? それはまぁ、下手したら死ぬ可能性があるし、慎重でも良いんじゃない?」
「そうかもだけど…。やっぱり、威力は欲しくて」
「そう。…一つ、質問なんだけど。
ティナの原動力ってなに? 普通なら、怖いし撃ちたくない、に少しずつ変わっていくものだと思う」
驚いた顔は、考え込む顔へ。
「…何もしないことが、多分1番怖いんだと思う」
「なるほど、分かった」
「ええ!? だいぶあやふやじゃなかった? 私の話」
「どっちも覚えがあった。だから、あたしにとっては1番的確だった」
「…想像、つかないなぁ」
「暗記に頼りすぎてる。個別で暗記するより、一つ出来事を軸にして、つながりで覚えた方が良い」
「つな、がり…。
…えっと、今回の範囲だと、魔法が恐ろしい力から、一人一人の持つ力へと意識変革が起こった。…の、あたりかな」
「私はそこにした。そこの前と後では、魔法に対する常識が変わってくる。
だから、出来事への納得感みたいなものがでてくる」
「なるほど。…うん、やってみる」
「正直、もっと点取りたいなら魔術を覚えた方が早いと思う。個人差が大きい魔法と違って、歴史の積み重ねを肌で感じやすい。
確か、治療魔術と純水魔術以外覚えてなかったでしょ」
「うん。…ただ、魔術を覚えるのは後回しかな。今は炸裂弾の完成度を上げたい」




