↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人魔の世界  作者: 道草ノ跡
スーベル魔法学院編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

129/132

125 レイベル家

「フォン・レイベル。ただいま帰還しました」


「改めて、よくぞ帰って来た。…すまないな、凱旋の気分にはなれないだろうに、民衆に合わせてもらって」


「…いえ。忘れないうちに、土の国からの手紙です。あちらは王政なので、王からの手紙ということになります」


 気品は捨て去っていない。だが、わかりやすくいそいそと手紙を開く。


「…ふむ。やはり、魔族の活発化はこの辺りだけの話ではないということか。

 炎の国も、同様だと? 先を越されたか、数だけが自慢の奴らに」


「大佐、公式な場ですよ。

 それに、こちらの方が情報を多く手に入れられたことになる」


「…ああ、そうだな」


 呟いて、コーヒーを飲む。咳払いして、続ける。


「この件は公表する。無理な情報統制は事故の元でしかない。それに、これは遠征の戦果だ。隠すのは粋ではない」


 格式が高そうな人らは、皆その意見を否定しない。


「ありがとう、ございます」


「時間を取らせたな。残りは受け取った報告書で確認する。

 一度、家族のもとへ帰るといい」



 ガチャリと、ドアが開いた。


「お母さん! お帰りなさい!」


「おかえり、フォンさん」


「ただいま、2人とも。…ごめんねぇ、ちょっと疲れが溜まってて。スパイシーないい香りがするし、ご飯はいただくけど、すぐに寝ちゃうかも」


「あっえと、それならデザート! 順番変だけど、冷えたプリンがあるよ! カレー温め直すから、ちょっと待ってて!」


 台所まで、ティナは駆けていった。


「先にいただいたが、ティナの料理、いつの間にかずいぶん美味しくなっていたよ。

 …ほんとうは、僕ももっと家にいたいんだけどね。自分で選んだ仕事とはいえ、歯がゆいものだ」


「ほんとうに、そうだねぇ」


「湯船、浸かれるかい?」


「体は水魔法で洗ってあるの。なので、すぐに寝転がれちゃいます」


「仕事が早い。…ほんとうに、お疲れ様」


「とっても、頑張りました。…あっ、すごく美味しい、このプリン」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。