124 日常
10月末 入れ替え戦後
1位 ロア・アルネス
2位 トーナ・パーナ
6位 ティナ・レイベル
9位 フェド・アルネス
「全員一桁! おめでとぉぉ!」
「「「おめでとー」」」
「正確には、フェドの一桁祝いかな?」
「いじわるな言い方しないの、トーナちゃん」
「そういえば、軍が森を燃やしてから2週間だよね。
食糧難になる! みたいな話を聞いたけど、あんまり影響感じないや」
「森の資源を集めて生計を立ててた人たちは、かなり怒ってるらしいけどね」
「あー、影響が出るなら、もう少し後だろうな。今は国が備蓄していた分で賄えてるだけだし。
薬草とかは特にヤバい」
「それは、その、怖いね…」
「森は攻めてくる奴にとって、あまりにも潜伏しやすかった。
だから、仕方ない。…しかし、ほんとうにどうするんだろうね」
「…もっと、楽しい話、しよう!」
「トーナが始めたんだろ…」
一言文句を言った俺も含めて、各々楽しい話題を脳から引っ張り出そうとする。
「そういえば、あの漫画。…その、フェドが言ってたやつ」
「ああ、『幼馴染と焦がす恋。』の話か」
「そう、それ。完結、しちゃったね」
「えっ! そうだったの?!」
「私も、初耳」
「俺も」
「フェドは知っておこうよ。あんたから教えてもらったんだけど、あたしたち。
…5巻読んだけど、完結というか、打ち切りに近い終わり方だった」
「…まぁ、ラブコメみたいな売り方しておいて、主人公が己の恋心を隠す決断をするってのはな。しかも4巻時点で」
「私、結構好きだったんだけどな…ショック…」
「見ててほのぼのして、笑える作品ではあったんだけどねぇ。あと、絵もすっごくうまかった。私も、結構好き。
ただ、引き伸ばしがなぁ。見ててちょっと腹立ってくる」
「否定はしない」
「…えっ、ロアもそうなん? あなたロアだよね? さては偽物?」
「言いたいことがあるなら、はっきり言おうか」
「逆に言っていいの? ここで?」
「…あっちで、聞く」
「それなら黙っとく」
「俺とティナを置いていくな。4人の集まりだぞ」
「そ、そうだそうだー」
「そういうフェドはどうなのさ。『幼馴染と焦がす恋。』、打ち切りって聞いてどう思った?」
「ちゃんと読んでから考える」
「律儀だねぇ」




