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人魔の世界  作者: 道草ノ跡
スーベル魔法学院編

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115/132

113 2週間後

「2週間捜索したが、行方不明の学生は見つからず、か」


「学院への討伐依頼はどうしましょうか」


「このまま停止だ。魔族…でなくとも、森に何かが潜んでいる可能性が高い」


「了解しました」


 頭を深く下げた兵士は、その部屋から出て行こうとする。


「…待て。炎魔法を使える兵士に、森を焼かせろ。北と南両方だ」


「森を、ですか」


「一年ほど前、魔物を利用した襲撃を受けた。起点は森だった。

 このまま討伐を打ち切れば、増え続ける魔物を再び利用される。そうなれば、また大きな被害が出る」


「しかし、森を燃やせば、薬草や木材が足りなくなってしまいます」


「…長期的に見れば。な」





 炎の炸裂弾が支柱をへし折って的を吹き飛ばす。衝撃と光、遅れて熱風。

 吹き飛んだ的も、支柱も、この世から消え去っていた。着弾地点に近い土の地面に、火がついていた。


「その、どうでしょうか! 師匠!」


 くるりとこちらに振り返ったティナは、恐る恐るといった様子で聞いてきた。


「かなり磨きがかかってる。少なくとも、今の炸裂弾で出せる威力はほぼ出し切ってる。これ以上伸ばすのは難しいだろう」


「えへへ、やったぁ」


 ようやく、力が抜けたような笑顔。


「手ごたえ、なかったのか? 正直、かなりすごいと思ったんだが」


「えっ、うーん。…トーナちゃん流に言うと、フェド君はものすごく見る目があるんだよ。

 だから、褒めてもらえると安心するんだ」


「そうなのか?」


「うん!」


「そうか。…まぁ、それなら今後もちゃんと褒める。ただ、自分で自分の評価はできるようになれよ。

 俺が褒めなくても、ティナがすごいことには変わりない」


「…それ、フェド君が言う?」


「そんな引っかかるか? 俺は昔からちゃんとできてる側だ。…だからこそ、苦しかった時はあったがな」


「やっぱりできてない気がするよ…」

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