100 恋をした
4巻が発売されたので、迷いなく購入し、すぐに読み切った。
「憧れも、友情も、嫉妬も、全部俺の体を焦がしていた。その中に、恋心も含まれていただけだ」
このセリフの後、想いを隠し通すと決めるシーンがあった。一生、焦がされる覚悟を決めてしまったようだ。
…すごく、拗らせてるな、こいつ。
他人事みたいに、そう呟いた。
「引き伸ばしでしょ! 絶対!」
「…そういう、刺すような意見はロアの役割だろ」
「まぁ、同意見ではある」
「私は、なんか、すっごく良いと思う! 簡単に恋って括れないと思うの!」
「ええっ! やっと気づいたって思ったのに、焦ったいってならない?!」
「この焦ったさが良いんだよ!」
「ヒートアップしすぎだって…ここ教室…」
「フェドはどっち?!」
「良いよね?!」
「…俺は、まぁ、嫌いじゃない。拗らせる理由としても、納得できるし」
「えぇー! やきもきするのにぃ! 焦らされてる感が出ちゃって、冷めちゃうんだよねこういうの!」
「それはわかるけど! この話は違うの!」
やいのやいのと騒ぐ2人。
「…賑やか」
「…だな」
「そんな感じなんだけど、アレツさんはどう思う?」
「私は焦ったいの、とても良いと思いますわ!」
「…ふむ、なんとなく逆だと思ってた」
「そうですわね…。お話として、キャラとしてなら、私は今回の着地点の方が好きですわ。
でも、私が恋をしたら、すぐに相手を手に入れようとしますわ。だって、私が好きになるような方が、私以外から好かれていないなんて、思えませんもの」
「ああ、なるほど、確かに」
「ですので、明日、デートに付き合っていただけませんか?」




