アカデミーの長い1日③
宜しくお願いします。以前書いていた話ですが、前の作者ページにログイン出来なくなってしまったので、推敲しながら再投稿。話が変わった部分もあります。
宜しくお願いします。
シロウ達がアカデミーにたどり着いた時。門の外にアカデミー生達が並び、中に入ろうとするマスコミやスマホを片手に持った配信者を押し留めている。
外周からもアカデミーの中央部から立ち昇る煙が視認できており、何かが起こっている事だけは明白だ。門の外ではテレビ中継が始まり、数台のドローンがアカデミーの中に飛ばされた。平時でアカデミーにドローンを飛ばそうものならアカデミー生が競って撃ち落とすだろうが、今はそうではない。
シロウは少し思案する、『身体強化A』を持つファフは人型のままでも、外壁を飛び超える事は出来るだろうが、ヨウコやシロウはそうはいかない。人目の多い門前から移動すると、人目につきにくい壁の窪みを見つけた。
「ヨウコ、ここから入ろう」
シロウのその言葉に、ヨウコが躊躇う事なくウインドバレットを放ち壁を壊す。
「行くな!」
ガネーシャの声。
「まさか壁を壊すとは思わなかった」
「ガネーシャさん、僕達は行きます」
「じゃあ行けよ」
真剣な表情は変わらないままだが内容はガラリと変わった。
「俺は西9にいたからシロウの特権を知ってるし、止めたから義務は果たした。もっと言えば、不甲斐ない先輩ですまないと思ってる」
前もそうだった。ガネーシャは必要以上にはこちらに踏み込まない。シロウはありがとうございますと頭を下げる。
「共に戦い、共に生き残ろう」
ガネーシャの言葉にシロウ達3人がサムズアップで応えた。
----------
ヒロキとチヒロがアカデミー本館に着いた。本館を取り巻く様に煙が渦巻いている。煙は本館を囲む以上には拡がらない。中心部にあるはずの火もみえない。
「待って」
ヒロキが煙に不用意に手を伸ばすのをチヒロは止めて、クロスを煙の中に入れようとするが跳ね返された。
「入れない」
渦巻く煙から触手が2本生えるとヒロキとチヒロに襲いかかる。それを2人はバックステップでかわす。次の攻撃に備えるが、煙は元に戻った様に見える
「今は待て、クロスがそう言ってる」
「今はね、、。待ったら入れる様になるのか?」
「わからない」
「煙には切れ目もないし、クロスが弾かれるんじゃ入る事も出来ない、待つしかないか」
チヒロがもう一度クロスを煙に向かわせるが、やはり跳ね返される。
「面白い事が出来るんだね」
突然チヒロに声がかけられた。チヒロは声が突然横からした事に驚く。
「説明はあと、私はニチカ。今のをもう一回やれる? 私が短刀を4箇所に投げるからその中央にやって」
「はっ はい」
思わず返事をしたが、ニチカからは抗えない何かを感じる。
ニチカが手を振ると4本の短刀が現れ、『抗え』と呟くとその短刀が紫色に光り、一斉に煙に向かう。
「今」
チヒロが短刀が投げられた中央にクロスを飛ばすと、クロスが煙を打ち破り中に入り、短刀を四隅とした入口が出来た。
「ありがとう、私は行くね」
ニチカは駆け出している。ヒロキとチヒロは目を合わせると頷き、ニチカの後を追った。
読んで頂きありがとうございます。
誤字や脱字、意味不明な文章に説明不足なところなどがあったら、是非教えて下さい!
また、評価を頂けると励みになります。宜しくお願いします。




